十勝毎日新聞社は1919年に北海道帯広町(現在の帯広市)で創刊。メディアと観光を基軸に事業を展開し、地域の活力向上に取り組んできました。
「かちまい」の愛称で親しまれ、「豊富な地域・生活情報」と「顔の見える新聞」が特徴です。記事をきっかけに交流が生まれ、十勝をより豊かな地域にする―。これが私たちの目指す地域密着報道です。
また、ホテルや菓子店、ガーデンの運営、イベントを通じて、観光面から十勝ブランドの発信に貢献しています。
いつも地域とともに―。
豊かで力強い十勝の支えとなれるよう、これからも果敢に挑戦を続けていきます。
十勝平野は北海道の南東部に位置し、3つの国立公園(日高山脈襟裳十勝、大雪山、阿寒摩周)と太平洋に囲まれています。名前の由来は地域の中央を流れる十勝川をさすアイヌ語「トカプチ」。北海道唯一の民間による開拓の地です。
面積は北海道内の14総合振興局では最も広く、都道府県では全国7番目の広さの岐阜県と同じくらいです。太平洋岸を除き、昼夜の寒暖差の大きい内陸性気候で日照時間が長く、夏は35度、冬には氷点下20度を下回ります。
基幹産業の農業は、酪農・畜産、畑作を合わせた生産額(JA取扱高ほか)が4,200億円に達します。農業生産の底堅さが関連産業の成長につながっています。日本の食糧基地として全国の食卓を支えるとともに、豊かな食と自然が観光資源となっています。
「新聞社が観光も」と聞くと意外に思うかもしれませんが、その背景には、創業者・林豊洲(1889―1935)の先進的な考えがありました。
別府温泉など温泉地として有名な大分県出身の豊洲は、メディアの発信力を観光振興に結び付けることが、地域の魅力発信や経済活性化につながるという確信を持っていました。「地域を明るくしたい」という強い思いで、花火大会などのイベントを開催し、十勝川温泉や然別湖周辺の観光開発に自ら先頭に立って取り組みました。その行動力は、狩勝峠の新日本八景選定や大雪山国立公園の十勝エリア編入につながり、全国に十勝を発信するきっかけとなりました。
メディアと観光は、どちらも見聞きし、体感し、時には味わうことで初めて価値が伝わります。その価値に気づいた創業者の思いを私たちは大切にしています。
大雪山国立公園の十勝エリアの編入に尽力した林豊洲(右から3人目)