十勝毎日新聞社代表取締役社長 林 浩史
第72回「勝毎花火大会」の開催を迎え、主催者として皆様に心から感謝を申し上げます。
勝毎花火大会は、創刊10年にあたる1929(昭和4)年8月に第1回大会を行いました。世界的な金融恐慌で人々が不安な気持ちで暮らす中、十勝毎日新聞社創業者・林豊洲の「地域に明るさを取り戻したい」という願いから、北海道初の花火大会として始まりました。
最先端のコンピューター制御を駆使した花火、音楽、照明を連動させる演出と、十勝川の地形を最大限に生かしたワイドな打ち上げは全国屈指と評されるようになりました。フィナーレは「錦冠(にしきかむろ)」が夜空を金色に染め上げます。華やかさや情緒といった花火の魅力を余すことなく表現します。
今年の大会テーマは「真華閃昇(しんかせんしょう)」です。時代の移り変わりと共に大会は発展し続けます。現状にとどまらず「進化」を追求する姿勢、新たな領域に挑戦し「真価」を示す決意を表しています。
大会を支えていただいている関係機関、協賛各社、会場周辺の町内会、近隣住民の皆さまのご理解、ご協力に深く感謝申し上げます。
新型コロナ禍を経て再認識したのは、命と日常の大切さです。創業者の願いである「明るさ」と「笑顔」を、勝毎花火で広げていくことができましたら幸いです。