前立腺肥大症 その2

明るい泌尿器科計画
前立腺肥大症 その2

駅前泌尿器科 吉原院長の「前立腺肥大症の新治療」

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一般的な治療の話に引き続き、高温度治療とレーザー治療をご紹介いたします。高温度治療とは前立腺をマイクロ波などによって加温する治療法で、基本的に電子レンジでものを温めるのと同じ原理です。前立腺を小さくするよりも交感神経に作用して尿道の開きをよくし、尿のでを改善するのが主な効果と考えられています。したがって、膀胱刺激性の強い軽度の肥大症や脳梗塞後遺症、脳循環障害などによる頻尿や尿失禁、排尿障害をお持ちの方によい適応となります。

プロスタレーズによる治療では、前立腺部尿道の2ケ所から肥大した前立腺にレーザーを照射します。前立腺は60度以上になり、組織は壊死し破壊されます。そのため治療前に比べ30%ほど前立腺は小さくなり尿の出が良くなると報告されています。温度はコンピューターで管理され、一定以上に上昇すると、自動的にレーザーが止まるようになっていますので、安全に治療が出来ます。9割以上の患者さんに満足される効果が得られましたが、中程度までの肥大症に良い治療法と思われます。

インディゴによる治療は肥大した前立腺に針を刺し内部に直接レーザーを照射する方法です。治療に最も効果的と言われる85度に確実に加温される点、更に前立腺のより深い部分も治療が可能な点で大きな前立腺に適応があります。この治療は切除治療とほぼ同等のすぐれた治療効果が期待されています。治療後の一時的な前立腺のむくみのために管を必要とすることもありますが、一泊入院で治療が可能で、退院後は通常の生活がおくれます。

前立腺肥大症は良性の病気であり、がんのように直接生命を脅かすわけではありません。しかも、患者さんも年々高齢化しており、様々な余病を持つ傾向にありますので、その治療は限り無く安全でなければなりません。また、だれもができることなら切らずに治したいと思っていることでしょう。その点、これらの新治療は出血などの合併症もなく、効果も大きいので非常にすぐれた治療法と言えます。しかも、日帰りや一泊の治療が可能ですので、治療後すぐに社会復帰できる利点もあります。