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医療法人高山泌尿器科が地元新聞に寄稿したエッセイです。 |
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●高温度治療とレーザー治療 前回は前立腺肥大症の一般的な治療のお話でしたが、今回は高温度治療とレーザー治療をご紹介いたします。高温度治療とは前立腺をマイクロ波などによって加温する治療法で、基本的に電子レンジでものをあたためるのと同じ原理です。前立腺を小さくするよりも、交感神経に作用して尿道の開きを良くし、尿の出を改善するのが主な効果と考えられています。したがって、膀胱刺激症状の強い軽度の肥大症や脳硬塞後遺症、脳循環障害などによる頻尿や尿失禁、排尿障害をお持ちの方によい適応となります。 プロスタレーズによる治療では、前立腺部尿道の二カ所から肥大した前立腺にレーザーを照射します。前立腺は60度以上になり、組織は壊死し破壊されます。そのため治療前に比べ30%ほど前立腺は小さくなり尿の出が良くなると報告されています。温度はコンピューターで管理され、一定以上に上昇すると、自動的にレーザーが止まるようになっていますので安全に治療ができます。9割以上の患者さんに満足される効果が得られましたが、中等度までの肥大症に良い治療法と思われます。 インディゴによる治療は肥大した前立腺に針を刺し内部に直接レーザーを照射する方法です。治療に最も効果的といわれる85度に確実に加温される点、さらに前立腺のより深い部分も治療が可能な点で大きな前立腺にも適応があります。この治療は切除治療とほぼ同等の優れた治療効果が期待されています。治療後の一時的な前立腺のむくみのために管を必要とすることもありますが、一泊入院で治療が可能で、退院後は通常の生活が送れます。 前立腺肥大症は良性の病気であり、がんのように直接生命を脅かすわけではありません。しかも患者さんも年々高齢化しており、さまざまな余病を持つ傾向にありますので、その治療は限りなく安全でなければなりません。また、だれもができることなら切らずに直したいと思っていることでしょう。その点、これらの新治療は出血などの合併症もなく、効果も大きいので非常に勝れた治療法と言えます。しかも、日帰りや一泊の治療が可能ですので、治療後すぐに社会復帰できる利点もあります。3〜5年後の長期成績については、新しい治療のためまだ結論はでていませんが、かなり期待できる治療法だと思われます。 |
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