医療法人高山泌尿器科が地元新聞に寄稿したエッセイです。
わかって安心、泌尿器科

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4.

前立腺肥大症の治療

●薬物・手術療法が一般的

   前立腺肥大症の治療法としては現在、薬物療法や手術療法が一般的です。薬物療法ではα交感神経遮断薬が最もよく使われています。この薬は肥大した前立腺で圧迫された尿道を広げる作用を持ち比較的よく効きます。

   しかし、前立腺を小さくする作用はなく一時的によくなっても止めると元に戻ってしまいますので根本的な治療とはならないと思われます。また男性ホルモンを抑えるホルモン剤は前立腺を小さくしますが、速効性はなく長期間服用するとインポテンツになったり、心臓や肝臓に負担がかかるなどの副作用の問題があります。

   手術治療は20年前までは開腹して前立腺を摘出することが多かったのですが、現在はほとんど行われず、TUR-Pといって内視鏡で肥大した前立腺を見ながら電気メスでけずりとる方法が広く普及しています。この方法は熟練した術者が前立腺を完全に切除すれば最も治療効果が期待できます。

   しかし、中途半端に肥大した前立腺を残すとかえって調子が悪くなったり、再手術を要する場合もあります。合併症として手術中の出血の問題があるので、心臓が悪い方や脳硬塞後で抗血小板剤を服用している方の手術は危険を伴います。

   また、膀胱の出口もけずれてしまいますので、手術後性生活で精液が出ずに膀胱に逆流するいわゆる逆行性射精になることもあります。入院期間も短くて一週間、長ければ三週間くらい必要です。

   また手術後、約一ヶ月間は重い物を持ったり股に振動がかかると出血の危険もあり、通常の生活に戻るのに時間がかかります。結局、今までは薬による治療と切除治療の間には治療効果とそれに要する時間などの差が大きすぎる点が問題とされてきました。

   そこでこのギャップをうめる治療としてレーザー治療や高温度治療が注目されてきています。その特徴としては日帰り治療や一泊治療が可能で、治療後すぐに社会生活に復帰できる点があげられます。そして一方では切除治療に匹敵する効果が得られる治療法もあります。「わかって安心 泌尿器科」次回はこれらの新治療法について詳しくお話しましょう。

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高山泌尿器科 がお送りしています。