医療法人高山泌尿器科が地元新聞に寄稿したエッセイです。
わかって安心、泌尿器科

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3.

尿路結石とシュウ酸の話

●形成に大きな影響

   最近はいろいろな栄養補助食品が出回っていますので、結石の患者さんに「カルシウムのとりすぎで石ができたのでしょうか?」と聞かれることがあります。確かに尿路結石の八割は、シュウ酸カルシウム結石という石でカルシウムを含んでいますので、昔は結石の患者さんにはカルシウムを制限することが多かったのです。

   しかし、カルシウムには骨を丈夫にするなど大切な働きがあり、必要以上に制限することはよくありません。

   しかも実際に患者さんたちのカルシウムの摂取量を調べてみますと、厚生労働省の栄養目標量の1日600ミリグラムに達しておりませんので、日本人の場合、カルシウム制限食はさほど重要ではないと思われます。ただし、牛乳を水がわりにガブガブ飲むような方はカルシウムのとりすぎのなりますので、控えめにするとよいでしょう。

   それよりむしろシュウ酸の方が問題で、結石の形成に関してカルシウムの約15倍の影響力があると主張する学者もいます。シュウ酸はあくや渋みのもとで、ホウレンソウ、タケノコ、チョコレート、ココア、紅茶、ナッツ類には多量に含まれていますので、これらのとりすぎには注意したいものです。

   シュウ酸はゆでたり水にさらすことによってかなり抜けますので、調理法にも気をつけましょう。また、シュウ酸はカルシウムによって腸管での吸収が抑えられますので、適度にカルシウムを摂ることは逆に結石を予防することにつながると現在では考えられております。よくホウレンソウのおひたしにカルシウムの豊富なかつをぶしやちりめんじゃこをかけますが、シュウ酸の吸収を防ぐには好都合な食べ方で、昔の人の生活の知恵には驚かされます。

   結石の経験がある方、再発して困っている方は一度自分の食生活を見直して、偏食がないか考えてみてください。

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高山泌尿器科 がお送りしています。