医療法人高山泌尿器科が地元新聞に寄稿したエッセイです。
わかって安心、泌尿器科

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2.

尿路結石症と食事の話

●肉、卵など取り過ぎに注意

   よく外来で結石を繰り返す患者さんに「食事が悪いのでしょうか?」と質問を受けることがあります。これは非常に重要な問題で、わが国では戦後、生活が豊かになるにつれ肉食中心の食事に変わり、結石患者さんは実に戦前の三倍に増えています。

   現在では日本人の20人にひとりが一生のうち1回は結石にかかり、うち半数の方が5年以内に再発しています。

   もちろん同じ食事をとっても結石にかかりやすい人と全くかからない人がいますので、食事だけが結石の原因とはいえませんが、結石は食物中のいろいろな成分が尿中で固まってできるわけですから、食生活と大いに関係があると考えられます。

   昔からエスキモー人は驚くほど高カロリーの食事をとるにもかかわらず、尿路結石や心臓病にかかりにくいことで有名でした。この事実に興味を持った学者が彼等の食事の内容を調査した結果、タラやイワシの魚油に含まれるEPA(エイコペンタエン酸)をたくさんとっているためと分かりました。以前からEPAは動脈硬化を防ぐ働きがあることは知られていましたが、結石の発生を抑える働きもあったのです。

   同様にわが国でもサバ、サンマなどのEPAの豊富な青魚を多く食べる地方では結石患者さんが少ないことが知られています。

   それでは、結石を予防するためには日々の生活の中でどのようなことに気をつけたらよいのでしょう。

1)動物性たんぱく質(肉類、卵、乳製品)の摂りすぎを避け、バランスのよい食事をとる。
2)水分を十分にとる習慣をつける(1日の尿量を1500〜2000ミリリットルを目標にする。普通のコップで6杯程度。番茶や水が良いでしょう)。
3)夕食中心の生活を改善し、遅い夕食を避ける(夕食後就寝までは4時間をめやすに)。
4)塩分や糖分の摂りすぎにも注意する。

   つまり尿路結石の予防はがんや心臓病、痛風などの現代病の予防にもつながるのです。皆さんも結石で苦しまないために偏食のない健康的な食生活を送ってください。

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高山泌尿器科 がお送りしています。