十勝毎日新聞社社長就任あいさつ 林 浩史
「地域と共に」強く決意
十勝毎日新聞社は発行部数約8万8000部の新聞社ですが、地域の購読者は20万人に達し、この地域に住むすべての人に与える影響も大きく、私自身、社長就任に当たり、大きな責任を感じているところです。地方にとっては非常に難しい時代ですが、全身全霊で地域の発展に貢献するべく、頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。
十勝毎日新聞社は初代社長の林豊洲が創業し、2代社長・克己、3代社長・正巳が基盤を作り、4代社長・光繁が多角化を進めました。そして全国でも有数の地方紙になったのではないかと思います。
しかし実は今、新聞が多少苦難の状況にあると思っています。部数が停滞して広告収入も若干減り、若い世代の人たちに新聞を読んでいただけない。なぜそうなったのか。人口が増えて右肩上がりに成長した時代を経て、今は人口が減り、地方の衰退が進んでいます。そういう中で新聞の役割が、どうもマンネリ化してきたのではないかと感じています。
ジャーナリズムの原点へ回帰
ではどうするのか。私たちがまず目指すのは、原点回帰です。ジャーナリズムの原点、それは正確、公正であり、そして、権力に対して正義を貫くことです。これを肝に銘じた上で、創業以来続いている「地域と共に」の精神を忘れないことです。
新聞界における先駆者として改革・革新(イノベーション)を行います。地域の発展に寄与できる新聞社を目指します。読んで心がワクワクするような新聞、読んで暮らし・生活に役立つ新聞をしっかりと作っていきます。それができれば、日本有数の地方紙という枠から、世界でも活躍できる新聞社の一つへ発展できます。
グループとしてはクロスメディアを進めます。新聞を中心に、ケーブルテレビ局の帯広シティーケーブル(OCTV)、コミュニティーFM放送局のエフエムおびひろ(FM-JAGA)、デジタルコンテンツ制作を手掛けるケーシーズのほか、携帯電話で閲覧できるモバイルサイト「かちモバ」など、いろいろな形で皆さまに情報を提供します。地域における生活の質(QOL)を、よりいっそう向上させるような情報を、住民が得やすいような形で迅速かつ的確に提供します。
さて来年、十勝は大きな節目を迎えます。それは十勝と道央・札幌圏とを結ぶ高速道路の全面開通です。十勝には非常に大きな影響が出るでしょう。特に経済的な観点からは、札幌圏という350万人の市場が一気に近くなり、新千歳空港を経由して全国、世界へも結ばれるといって過言ではありません。道央・札幌圏に購買力が吸い取られるのではないかという「ストロー現象」の懸念もありますが、全国、世界と結ばれることは、大きな可能性を秘めているともいえます。
豊富な人材力で十勝発展を
世界の中でも、十勝の農業や自然は素晴らしく、自信をもって誇れる地域です。しかし、その素晴らしさを生かすには、地域が連携できるかどうかがカギとなってきます。そして、オール十勝で地域の皆さんが力を合わせるには人が重要です。人です。依田勉三や先人たちの開拓魂が十勝の人には息づいています。十勝の老若男女は本当に元気があって底知れぬパワーを持っています。
例えば、白樺学園高校のアイスホッケー部、三条高校合唱部は全国優勝しました。アナウンサーの安住紳一郎さんや、北京五輪陸上女子に出場した福島千里さんは大活躍をしています。また、咋年末には、幕別町の中学生、高木美帆さんがバンクーバー五輪出場を決め、高木さんを含め十勝から10人を越える選手たちが出場します。演歌歌手のさくらまやさんも人気がありNHKの紅白歌合戦に出演。トリはドリームズカムトゥルーの吉田美和さんが務めました。
このようにみても素晴らしい人たちがたくさんいます。特に若い人たちが元気な十勝は、将来が明るいと思います。東京や札幌にいる十勝の関係者も十勝を愛し、地域に恩返しをしたいという人がたくさんいます。十勝内外の人のきずながしっかり深まって連携が進み、具体的な行動が起きれば、十勝の未来を明るく照らすことができます。
オール十勝で社の使命果たす
最後になりますが、わが社の社名に「十勝」の文字が入っている理由についてです。初代・豊洲は1919年、帯広新聞社として創業しましたが、1年後には社名を十勝毎日新聞社へ変更しました。十勝の広大さ、豊かな自然、開拓魂あふれる人など、豊洲は十勝の持つすべてに可能性を見出したのではないでしょうか。だからこそ、十勝という地域名を社名に冠したのだと思います。オール十勝がわが社の根源であり、オール十勝でわが社の使命を果たすことが何より大事です。
コミュニケーション・カンパニー目指す
そのなかで私たちはグループ全社を挙げて「コミュニケーション・カンパニー」を目指します。メディアグループは地域の情報を提供し、観光グループは情報が交流する場を提供します。
「地域と共に」の社是の下、十勝毎日新聞社グループは、すべてを懸けて、命を懸けて、地域が明るく豊かになるために頑張ります。言動だけでなく、行動を起こしていくことをお誓い申し上げ、社長就任に当たっての決意表明といたします。
※高木美帆選手の高の字は異体字です。
◇関連リンク
十勝毎日新聞社社長就任披露宴 「世界一の地方紙」に
十勝毎日新聞社会社概要
十勝毎日新聞社は発行部数約8万8000部の新聞社ですが、地域の購読者は20万人に達し、この地域に住むすべての人に与える影響も大きく、私自身、社長就任に当たり、大きな責任を感じているところです。地方にとっては非常に難しい時代ですが、全身全霊で地域の発展に貢献するべく、頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。
十勝毎日新聞社は初代社長の林豊洲が創業し、2代社長・克己、3代社長・正巳が基盤を作り、4代社長・光繁が多角化を進めました。そして全国でも有数の地方紙になったのではないかと思います。
しかし実は今、新聞が多少苦難の状況にあると思っています。部数が停滞して広告収入も若干減り、若い世代の人たちに新聞を読んでいただけない。なぜそうなったのか。人口が増えて右肩上がりに成長した時代を経て、今は人口が減り、地方の衰退が進んでいます。そういう中で新聞の役割が、どうもマンネリ化してきたのではないかと感じています。
ジャーナリズムの原点へ回帰
ではどうするのか。私たちがまず目指すのは、原点回帰です。ジャーナリズムの原点、それは正確、公正であり、そして、権力に対して正義を貫くことです。これを肝に銘じた上で、創業以来続いている「地域と共に」の精神を忘れないことです。
新聞界における先駆者として改革・革新(イノベーション)を行います。地域の発展に寄与できる新聞社を目指します。読んで心がワクワクするような新聞、読んで暮らし・生活に役立つ新聞をしっかりと作っていきます。それができれば、日本有数の地方紙という枠から、世界でも活躍できる新聞社の一つへ発展できます。
グループとしてはクロスメディアを進めます。新聞を中心に、ケーブルテレビ局の帯広シティーケーブル(OCTV)、コミュニティーFM放送局のエフエムおびひろ(FM-JAGA)、デジタルコンテンツ制作を手掛けるケーシーズのほか、携帯電話で閲覧できるモバイルサイト「かちモバ」など、いろいろな形で皆さまに情報を提供します。地域における生活の質(QOL)を、よりいっそう向上させるような情報を、住民が得やすいような形で迅速かつ的確に提供します。
さて来年、十勝は大きな節目を迎えます。それは十勝と道央・札幌圏とを結ぶ高速道路の全面開通です。十勝には非常に大きな影響が出るでしょう。特に経済的な観点からは、札幌圏という350万人の市場が一気に近くなり、新千歳空港を経由して全国、世界へも結ばれるといって過言ではありません。道央・札幌圏に購買力が吸い取られるのではないかという「ストロー現象」の懸念もありますが、全国、世界と結ばれることは、大きな可能性を秘めているともいえます。
豊富な人材力で十勝発展を
世界の中でも、十勝の農業や自然は素晴らしく、自信をもって誇れる地域です。しかし、その素晴らしさを生かすには、地域が連携できるかどうかがカギとなってきます。そして、オール十勝で地域の皆さんが力を合わせるには人が重要です。人です。依田勉三や先人たちの開拓魂が十勝の人には息づいています。十勝の老若男女は本当に元気があって底知れぬパワーを持っています。
例えば、白樺学園高校のアイスホッケー部、三条高校合唱部は全国優勝しました。アナウンサーの安住紳一郎さんや、北京五輪陸上女子に出場した福島千里さんは大活躍をしています。また、咋年末には、幕別町の中学生、高木美帆さんがバンクーバー五輪出場を決め、高木さんを含め十勝から10人を越える選手たちが出場します。演歌歌手のさくらまやさんも人気がありNHKの紅白歌合戦に出演。トリはドリームズカムトゥルーの吉田美和さんが務めました。
このようにみても素晴らしい人たちがたくさんいます。特に若い人たちが元気な十勝は、将来が明るいと思います。東京や札幌にいる十勝の関係者も十勝を愛し、地域に恩返しをしたいという人がたくさんいます。十勝内外の人のきずながしっかり深まって連携が進み、具体的な行動が起きれば、十勝の未来を明るく照らすことができます。
オール十勝で社の使命果たす
最後になりますが、わが社の社名に「十勝」の文字が入っている理由についてです。初代・豊洲は1919年、帯広新聞社として創業しましたが、1年後には社名を十勝毎日新聞社へ変更しました。十勝の広大さ、豊かな自然、開拓魂あふれる人など、豊洲は十勝の持つすべてに可能性を見出したのではないでしょうか。だからこそ、十勝という地域名を社名に冠したのだと思います。オール十勝がわが社の根源であり、オール十勝でわが社の使命を果たすことが何より大事です。
コミュニケーション・カンパニー目指す
そのなかで私たちはグループ全社を挙げて「コミュニケーション・カンパニー」を目指します。メディアグループは地域の情報を提供し、観光グループは情報が交流する場を提供します。
「地域と共に」の社是の下、十勝毎日新聞社グループは、すべてを懸けて、命を懸けて、地域が明るく豊かになるために頑張ります。言動だけでなく、行動を起こしていくことをお誓い申し上げ、社長就任に当たっての決意表明といたします。
※高木美帆選手の高の字は異体字です。
◇関連リンク
十勝毎日新聞社社長就任披露宴 「世界一の地方紙」に
十勝毎日新聞社会社概要





