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「古代小麦」の食パン 清水の佐藤さんパン店と商品化

  • 2017年12月6日 13時50分

スペルト小麦の栽培に取り組む佐藤さん(右)と栗原さん。手にしているのは水曜限定販売の「古代小麦パン」

 清水町羽帯の畑作農家佐藤裕一さん(32)が、道内でも珍しい「古代小麦」の栽培に取り組んでいる。今年、一定の収量を確保することができ、帯広市内の「はるこまベーカリー」(西19南5)が食パンとして商品化した。佐藤さんは「作付面積を増やし輪作体系に組み込みたい」と意欲を見せている。

 古代小麦は風味や栄養価の高さから近年、健康志向の愛好者が増えている。佐藤さんが栽培しているのは古代小麦の中でもポピュラーな「スペルト小麦」。滋賀県の栽培農家から種を提供してもらい、2015年秋に10アールで作付けした。昨年8月は天候不順で不作となり、1ヘクタールに増やして再挑戦。今年は3トンを収穫した。

 佐藤さんは40ヘクタールで麦、ジャガイモ、ビート、豆類を栽培する典型的な十勝の畑作農家。麦の差別化に余念がなく、一部で根強いニーズがある「ホクシン」を主力にしている。環太平洋連携協定(TPP)の進展で先行きに不安を感じ、生き残りを模索する中で古代小麦にたどり着いた。

 収量が低いため一般の小麦(国産)と比べて倍の価格。はるこまベーカリーを経営する栗原民也さん(56)は佐藤さんから売り込みがあった際、商品化は難しいと考えた。ただ、体質の問題でパンを食べられない知人に試作品を提供したところ「おいしい」と反応も良く、商品化の価値はあると判断した。

 古代小麦の食パンは1斤(350グラム、税別500円)と半斤の2種類。水曜限定で販売する。毎回、15本程度を用意する。風味を生かすため、バター、砂糖、塩などの添加物を減らしているのも特徴だ。

 「スペルト小麦のパンを食べた時の風味に驚き、これを広めたいと思った。北海道に生産農家がいることを知ってもらいたい」と佐藤さん。今秋は4ヘクタールで作付けし、ゆくゆくは8ヘクタールにまで増やす考え。

 栗原さんは「十勝では(古代小麦パンの)テストケース。パンが好きなのに食べられないという人に、まずは試してもらいたい」と話している。パンの問い合わせは、はるこまベーカリー(0155・38・5311)へ。

<スペルト小麦(古代小麦)>
 普通小麦の原種に当たる穀物。収量が低く、製粉歩留まりも悪いため多収の麦に切り替わった。皮殻が硬く、病害虫に比較的強い。低農薬栽培などに向いている。流通しているのは外国産がほとんど。小麦アレルギーを発症しにくいと伝えられているが、科学的に検証されておらず、グルテンフリーではない。

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