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創業42年 池田に唯一の書店 「ナイガイ」年末閉店

  • 2017年11月10日 13時51分

年内で閉店する店内で思い出を語る井上さん

 池田町内唯一の書店「趣味のナイガイ」(町大通5、井上明さん経営)が12月末で閉店する。かつては喫茶店を併設し、レコード販売もあり、若者の集う拠点だったが、電子書籍など書店経営が厳しい時代を迎える中で、自身の年齢(67)も考慮した。42年にわたる“まちの本屋さん”が姿を消す。

 同店は1975年に開店した。井上さんの妻真砂子さん(66)が前オーナーの元で働いていたが、91年のオーナー死去に伴い、帯広市内でサラリーマンをしていた井上さんが引き継ぐことになった。

 経営を始めたころは、池田高校の生徒や町民らがよく訪れていたが、コンビニエンスストアや通信販売、電子書籍の普及と同時に、町の少子高齢化が進み人口が著しく減少。来店者が徐々に減った。

 すでに取り組んでいた本の配達に活路を見いだし、町内の店舗や農村部の個人宅などに固定客を持つ。現在では週刊誌など月に1000冊以上を宅配してきた。

 本の販売に加え、文房具や事務用品など官公庁に納め、黒字経営を続けてきたが、店や配達で休みがほとんどなく、65歳くらいから「突然倒れたら多くの人に迷惑をかける」とし、教科書販売などを町内の別の事業者に引き継ぐ形で閉店を決めた。

 井上さんが引き継ぐ前は2階が喫茶店で、レコードや若者向けの服も取り扱い、町内の若者が集う場にもなっていた。井上さんは、町内の本屋の灯を消さないように、いろんな人に声を掛けてきたが、後継者が見つからなかった。

 26年間の仕事を振り返り、井上さんは「本屋がなくなるのはつらい。申し訳ないと思っている。本屋をやって、いろんな世代のお客さんと出会えた。高校生の頃に通って来た人が大人になって成長した姿を見られるのもうれしかった」と感謝する。

 店は12月30日で閉める予定。それまでは午前9時から午後6時まで営業。日曜定休。

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