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「バナナさぁ買うた」 今年もたたき売り 新得屈足神社

  • 2017年9月14日 13時59分

威勢の良い声でバナナを売る竹浦さん(右)

 「奉納しておはらいしてもらった縁起良いバナナ。さあ買うた、○円!」-。屈足神社(飯田泰雅宮司)創立110年を祝う秋季祭典が10、11の両日、神社境内で開かれ、境内に祭りの名物、竹浦隆さん(71)=沢井商店代表=による「バナナのたたき売り」が登場した。

 竹浦さんによるバナナのたたき売りは、10年以上前に始まった。町屈足で生まれ、新得高校を卒業後に父が営む沢井商店に入り、帯広地方卸売市場で魚や果物など生鮮食品を仕入れては車で行商した。昭和当時、市場では先に長い棒を持つ“かぎ取り”による競りが活発に行われ、客を引き付ける話術としての口上はこのときの経験を基に生まれたもの。「それぞれに屋号があり、うちは『まる沢』と呼ばれて取引した。たたき売りは楽しかった昔の市場感覚を再現している」と話す。

 トレードマークの真っ赤な法被は、長野冬季五輪(1998年)日本代表で町屈足出身の元スピードスケート選手・宗像記子さんを現地応援したときのもの。ねじり鉢巻き姿でバナナの黄色い房を皆に見えるように持ち上げる。一声で「買った!」と売れた瞬間、至上の喜びを感じるという。「年寄りや子どもは優先的に落としてやらんとね」

 年に1回の“舞台”。11日の本祭りは最大一房23本が付いたバナナ60房を用意した。今年も町内外から小銭を手にした人たちでにぎわった。竹浦さんの巧みな話術が境内に響きわたり、瞬く間に売れた。「『後世に残すべき』という声を掛けてもらえるようにもなってきた。いずれは誰かに引き継いでいくことができたら」と満足そうな表情を見せて汗を拭っていた。

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