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協会賞に村上さん 羊毛紡ぎ「樹木の外套」 平原社展 中札内

  • 2017年7月10日 13時50分

 平原社美術協会(瀧川秀敏会長)の公募展「第92回平原社展」の作品審査が9日に行われ、最高位の協会賞に村上知亜砂さん(44)=中札内=の「樹木の外套(がいとう)」(彫刻)が選ばれた。自ら調達した羊毛を紡ぎ、天井からつるす高さ2メートル超の大型作品。村上さんは「受け入れてもらえるか、それすら分からなかったので、驚きの気持ち」と喜んでいる。

協会賞に輝いた「樹木の外套」

 今年は油彩、水彩、版画、日本画、工芸、彫刻の6分野で計54点の応募があった。会員が審査し、入選51点の中から、協会賞1点、生駒賞1点、佳作賞5点などを決めた。

 村上さんは大阪府出身。母親が美容師だったことから、幼い頃からヘアサロンで髪の毛を掃くなど手伝いをしていた。「ふわふわしてきれいだった」と、柔らかく繊細な髪の毛に関心を抱き、繊維に興味を持つように。京都の短期大学で造形美術を学び一時は京都で働いたが、学生時代に何度も訪れた北海道の土地柄に引かれ、2004年に中札内村に移り住んだ。

 現在は測量のアルバイトで生計を立てながら、創作活動に取り組む。「柔らかく、ちぎれば破れるのが魅力」という羊毛のほか、草木などの繊維を使い、空間全体を作品にするインスタレーションが作風。これまでも全国各地の公募展に応募し、平原社展には今回が2回目の出品。

村上知亜砂さん

 受賞作は王様が羽織るマントをイメージした。使用した羊毛は池田町の「スピナーズファームタナカ」などで購入。接着剤などは一切使わず、自宅前の駐車場で洗剤入りのお湯で羊毛を洗うなどし、手作業で紡いだ。瀧川会長は「見応えがあり、『何だろう』と引き付けられる作品」と評価した。

 村上さんは「審査する皆さんの懐の深さを知った」と感謝し、今後は帯広での展覧会開催にも意欲を見せている。第92回平原社展は13日から25日まで、帯広市民ギャラリー(JR帯広駅地下)で開かれる。

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