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格闘家へ 単身修業 フィリピンで2年 芽室

  • 2017年6月2日 13時56分

フィリピンのジムで親子水入らずの時を過ごす(左から)公一さん、拓斗さん、智子さん(昨年12月)

 異国の地で武者修行-。芽室町出身で通信制さくら国際高校(長野県)2年の柴田拓斗さん(17)が格闘家を目指し、単身フィリピンへ渡り2年が経過した。家族の理解と協力もあり、現地の大会で優勝するまでにたくましく成長した。同町に住む会社経営の父公一さん(46)、母智子さん(42)は「広い視野を持った人間になってほしい」と遠く離れた十勝から応援し続けている。

 拓斗さんは、4歳で管内の格闘技道場に入門し、幼少期から大会などで活躍。道場に通いつつ、芽室中に進学後は柔道部にも籍を置き腕を磨いた。だが高校で勉強嫌いから自暴自棄になり、道場も学校も辞めた。そんな息子を公一さんと智子さんは「夢中でできることをやればいい」と優しく励まし、拓斗さんは再び夢を追いかけ始めた。

 しがらみを断ち、一からやり直す-。両親も一緒にインターネットで格闘技道場を調べ、長野県の日本武道総合格闘技連盟空手道禅道会総本部(小澤隆首席師範)に行き着いた。2015年6月、公一さんが出張の折、偶然に札幌でイベントに出席していた小澤首席師範と出会うチャンスを得た。気さくな小澤首席師範の人柄に強く引きつけられ、後日、拓斗さんも一緒に面談。フィリピン支部の全寮制のカブヤオ道場(森川英雄代表)に行くことを決めた。

 両親は拓斗さんと、通信制高校で勉強し、将来のために現地で英会話を身に付けることを約束し、「高校生のうちは仕送りする」と送り出した。道場から送られてくる写真を楽しみに、手紙でやりとりし、ホームシックにならぬように気遣った。1年がたったころ、手紙の文面には「両親や周囲への感謝の気持ちが書かれてくるようになった」と智子さんはうれしそうに語る。写真の表情も見違えるほど明るくなった。

 拓斗さんは昨年11月、国際ブラジリアン柔術連盟(IBJJF)主催の「Asia pasific Submission open」の大人の部で初優勝を飾った。公一さんと智子さんは同12月にフィリピンへ行き、練習に打ち込む息子の姿を目に焼き付けた。公一さんは3月にも現地を訪れ、禅道会主催の総合格闘技大会を観戦。父が見守る中、拓斗さんは見事に優勝した。

 カブヤオ道場の森川代表は「勝手が利かない海外で大人に混じってたいしたもの。これから先も技術を深め、総合格闘技で活躍してもらいたい」と将来に太鼓判を押す。

 まだ夢半ばだが、両親の愛情や周囲に支えられ、異国の地で格闘家として、1人の人間として成長を続ける拓斗さん。公一さんと智子さんは「一度きりの人生なので、何にも縛られずに自由に生きてもらいたい」と遠く離れた地から息子の成長を願っている。

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