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教職38年 集大成の書展 音更高退職の野坂さん

  • 2017年4月14日 13時55分

記念展を開く野坂さん。コレクションの中には青銅器(手前左)や清朝時代のすずり(同中央)も。右は自作の書

 音更町内在住の書家で、この春、音更高校を最後に38年の教職生活にピリオドを打った野坂武秀さん(60)=毎日書道展審査会員=が、退職記念展「ZENのリズムと書の歴史展」を27日から5月2日まで帯広市民ギャラリー(JR帯広駅地下)で開く。近年の代表作と併せ、中国の青銅器や拓本、日本の書画など自身の収蔵コレクションを一堂に公開し、書道史を展望できる大規模個展とする。野坂さんは「教員人生の集大成であり、再出発の記念にしたい」と準備を進めている。

 野坂さんは1956年幕別町生まれ。帯広柏葉高校で地元書家の故長沼透石さんの指導を受け、大東文化大学(文学部中国文学科)では前衛書の第一人者・宇野雪村氏に師事した。毎日書道展では2007年に道東初の会員賞を受け、審査会員に昇格。現在は奎星会同人のほか、書道研究「創想社」主宰としても精力的に活動している。

 教職では旭川龍谷を皮切りに、白樺学園、広尾、池田、帯広三条の各高校に勤務。08年の音更高校赴任後は音更町教委と連携して学校開放講座「十勝・音更書道大学」を開講、小・中学校の出前講座にも取り組むなど書を通じた生涯学習に力を注いできた。

 今回の退職記念展はそうした歩みも踏まえ、自身の書作展と、コレクションによる「書の歴史展」を柱に組み立てた。タイトルにある「ZENのリズム」は禅を自らの書道観として取り込み、ここ30年来追い続けてきたテーマ。書作展ではこれに沿った近年の代表作約30点を展示。毎日展や奎星展の出品作を中心に、音更開町110年記念としてしたためた「音更町歌」の1枚や、古典の臨書なども加えて構成する。

 一方、書の歴史展では若い頃や、生涯学習に関わる中で集めたコレクション百数十点を系統立てて紹介する。中国の青銅器はいずれも銘(文字)の入った約10点。「いつ頃の物かは不明だが、宋代に複製が多く作られたとの記録からその頃かもしれない。それでも1000年以上前で、十分に本物の趣がある」(野坂さん)という。

 コレクションでは中国の拓本類、すずりや墨、江戸から明治を中心とする日本の書画なども並ぶ。このうち日本の書画では、与謝蕪村や池大雅、頼山陽の一族「七頼」のものとされる作品も。“現代書の父”とされる比田井天来ら大家による古典の臨書もある。

 野坂さんが自身のコレクションを一般公開するのは初めて。4月からは音更町嘱託生涯学習推進員も務める中、「社会教育者としての新たな一歩を踏み出す展覧会にもなれば」と話している。午前10時~午後8時(最終日は午後4時まで)。入場無料。会期中は毎日午前10時半と午後2時からの2回、野坂さんによる書の歴史解説会が会場で開かれる。

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