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宇宙起源の謎語る ノーベル物理学賞・小林氏が講演 帯広

  • 2017年4月11日 13時49分

講演を終え、ミス・ユニバース・ジャパン北海道代表で帯畜大学生の松井詩さんから花束を受け取る小林氏(右)

 ノーベル物理学賞受賞者の小林誠氏(高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授)を招いた帯広畜産大学の「リベラルアーツ講演会」が10日、帯広市民文化ホール・大ホールで開かれた。小林氏は素粒子物理学の魅力や宇宙の起源の謎などを語った。

 帯広市、十勝毎日新聞社、市文化スポーツ振興財団の共催。講演会は学問へのモチベーションや幅広い教養(リベラルアーツ)を身に付けてもらおうと、同大新入学生を主な対象に初開催。地域住民らを含め約1300人が参加した。

 小林氏は、物質を構成する粒子には、対応する反粒子(反物質)が存在すると説明。ただ、反粒子は粒子と出合うと対消滅し、天然には存在しない。粒子と反粒子の本質は同じ(CP対称)と考えられていたが、1964年に対称性の破れが見つかった。

 小林氏はCP対称性の破れの仕組みを説明するため、73年に発表した「小林・益川理論」で当時3種類しか発見されていなかった素粒子「クォーク」が6種類ある可能性を主張した。この主張は正しいことが証明され、2008年にノーベル賞を受賞した。

 さらに、宇宙が誕生した当時は粒子と反粒子が共存していたが、対消滅が進み、残った粒子だけで物質が構成されたと指摘。宇宙進化の過程で反物質が消滅した理由は謎で、「未知のCP対称性の破れのメカニズムが存在する。素粒子研究の大きな課題」と述べた。学生に対しては、「大学の専門分野は、勉強するべきことがほぼ無限にある」と呼び掛けた。

 同大の奥田潔学長は「知的好奇心を高揚し、教養の大切さを再認識する機会になれば」と期待していた。

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