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十勝毎日新聞社ニュース

水素ファーム本格始動 鹿追

  • 2017年1月24日 14時12分

 鹿追町環境保全センター(町鹿追北4線5)内に整備した水素製造プラント「しかおい水素ファーム」の開所式が24日、同センターで行われた。家畜のふん尿を利用して水素を製造し、その輸送や利用の可能性・課題を探るもので、環境省による国内初の事業が本格的にスタートした。

関係者が見守る中、水素を補給し試走する燃料電池車


 バイオガスエネルギーの活用に先進的に取り組んできた鹿追が、実験地として選ばれた。昨年4月に採択された地域連携・低炭素水素技術実証事業「家畜ふん尿由来水素を活用した水素サプライチェーン」で、寒冷農業地帯での地産地消水素モデルの実現性や二酸化炭素削減効果などを検証する。期間は2015年度~19年度の最大5年間、事業費は21億5000万円を予定しており、エア・ウォーター(本社大阪)など4社が主体となって実施する。

 町内の酪農家から家畜のふん尿を収集する既存のバイオガスプラントで生産したメタンガスの一部を活用して水素を製造。町の公用車として使う燃料電池車(FCV)や燃料電池(FC)フォークリフトに供給する。また、同センターのチョウザメ養殖施設と町内酪農家事務所、帯広競馬場には純水素型燃料電池を設置しており、高圧ガスボンベで水素燃料を輸送して電気や熱に利用する。

 同日午前10時半に始まった開所式には環境省の梶原成元地球環境審議官や吉田弘志町長、管内選出道議、実施事業者ら70人が出席。神事の後にテープカットで完成を祝い、水素製造施設や道内初となる定置式水素ステーション、FCVのトヨタ「MIRAI(ミライ)」、FCフォークリフトが披露された。

 吉田町長は「鹿追のプラントが低炭素社会実現に貢献できれば」と話した。また、梶原審議官は「道内だけでなく全国への波及、展開が可能な大きなポテンシャルを持っている」とした上で「燃料電池自動車にとどまらずバラエティーに富んだプロジェクトになっており、この実証で得られる知見は水素社会実現に向けた先駆けになる」と述べた。

 環境省の地域連携・低炭素水素技術実証事業は、釧路管内白糠町の小水力発電による水素製造など、鹿追を含む全国5カ所で実施する。

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