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「おいしい」届け30年 帯広の高木さん手作りようかん

  • 2017年1月10日 13時57分

手作りようかんを手に笑顔を見せる高木さん。手前はようかん作りに欠かせない長年愛用する鍋や木べら

 帯広市内の高木健揚(たけあき)さん(77)は毎年、市内のお年寄りらに手作りのようかんを振る舞っている。帯広郵便局員時代から趣味でようかんを作り続けて約30年。実家は創作どら焼き「華どら」(帯広、高木克安社長)の前身となる「秀月菓子舗」。素朴な味わいが人気で「おいしいと言ってもらえることがやりがい。健康を維持し、これからも作り続けたい」と生きがいを楽しんでいる。

 高木さんは5人きょうだいの長男で、次男が市内の高木皮膚科診療所理事長の章好さん(75)。三男の克安さん(72)が家業を継いだ。健揚さんは郵便局に勤めていたが、45歳ごろから父竹三郎さん(故人)の姿を思い出してようかん作りを始めた。近所の学童保育所や老人会に提供していたのが評判を呼び、1989年から帯広市社会福祉協議会の独居高齢者向けの昼食会(現・いきいき交流会)で毎年振る舞っている。

 ようかん作りは、午前2時ごろから始める。実家では和菓子を早朝に作って「朝生」として販売していただけに「やっぱり朝作ったほうがおいしい」と高木さん。昨年11月の同交流会では約550人分を、小豆と砂糖を各30キロ、寒天100本を使用し、約2週間かけて仕上げた。

 小豆は1時間半ほど炊いて3日間寝かせる。溶かした寒天、砂糖を入れ、木べらでかき混ぜながら2時間ほど煮込む重労働だ。最後にステンレス製のようかん舟に餡(あん)を流し込んで完成する。今年も13日に開かれる市社協主催の福祉関係者新年交流会や地域の老人クラブのために、10日早朝から作業を行い、約200人分を完成させた。

 添加物は一切使わず、ほどよい甘さが口の中に広がる。10年ほど前には80代の末期がん患者の娘から「父が最期に高木さんのようかんを食べたいと言っている」と請われてようかんを提供。「知らない人だったが、恐らく社協の食事会で食べたのだと思う。そこまで言ってもらえてうれしかった」と振り返る。

 昨年のようかん作りは計18回。30年前と比べると「疲れやすくなった」と話すも、屋外やスポーツジムなどで毎日25キロ歩くことが日課。プールでの水泳も体力維持に欠かせない。市の民生委員児童委員としても活動している。

 「今、写真を撮られると親父そっくりなんだよ」と亡き父を振り返る。「でも親父に通用するようかんはまだできてないね。職人で本当に厳しい人だったから」。本人は謙遜するが、手間をかけた一品が、これからも多くの人を笑顔にしていく。

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