HOME 十勝毎日新聞社ニュース 清水の養鶏場で鳥インフル 道内初 21万羽殺処分
   | メール配信登録  twitter facebook |

十勝毎日新聞社ニュース

清水の養鶏場で鳥インフル 道内初 21万羽殺処分

  • 2016年12月17日 14時07分

 道は16日、清水町内の養鶏場で飼育する採卵用の鶏から、毒性の強い高病原性鳥インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。十勝総合振興局などは周囲の防疫体制を強化し、17日正午からは同農場の鶏約21万羽全ての殺処分を始めた。道内の家きん(家畜の鳥)から高病原性鳥インフルエンザが確認されたのは初めて。

防護服を着て養鶏場へ入る関係者


 農林水産省によると、高病原性鳥インフルエンザは致死率や感染力が強く、国内の家きんから陽性反応が出たのは新潟、青森の各2例に次いで今年5例目。遺伝子検査の結果でH5亜型と分かった。国内では感染した鶏の肉や卵を食べて人にウイルスが感染した事例は報告されていない。

 道庁と十勝総合振興局は16日深夜に対策本部を設置。発生農場から半径3キロ以内にある養鶏場1戸(約1万2000羽)に家きんの移動を、同3~10キロ以内の6戸(計約18万羽)に出荷を含む搬出をそれぞれ禁じた。対策本部長の梶田敏博局長は「関係機関と危機感を共有して防疫に取り組み、住民に不安を与えないように正しい情報を伝えてほしい」と語った。

 殺処分は同振興局や清水町、陸上自衛隊などの約700人体制で実施。防疫資材の搬入が遅れたため、当初の予定から2時間後の正午に始まった。処分した死骸は農場敷地内に掘った穴に埋却する。24時間以内の殺処分、72時間以内の埋却を目指し、鶏舎の消毒を行い、その後異常がなければ3週間後に防疫措置を終える。

 同振興局によると16日午前10時、採卵鶏約30羽が死んだと発生農場から十勝家畜保健衛生所に通報があった。死んだ5羽と生きている2羽の簡易検査で陽性反応があり、さらに遺伝子検査で調べた結果、同日夜に高病原性と判明した。

 発生農場から半径3キロと同10キロ地点の国道38号など道路10カ所に消毒ポイントを設置。薬剤を含んだマットを敷いて、通行車両による感染拡大を防ぐ。

 道内の高病原性鳥インフルエンザの感染は、野鳥では確認されているが家きんからの例はない。

 管内では上士幌町内で12日、音更町内で14日に見つかった野鳥の死骸から鳥インフルエンザの陽性反応(簡易検査)が出ており、現在は北大で遺伝子検査をしている。




<鳥インフルエンザ>
 インフルエンザウイルスによって感染する鳥類の病気。家禽(かきん)が感染すると高い確率で死ぬ高病原性と、毒性が弱い低病原性に分かれる。ふんなどを介して感染し、渡り鳥が飛来する秋から春にかけてまん延する傾向がある。感染した鳥やその排せつ物、死体、臓器などに接触して大量のウイルスが入ってしまった場合、まれに人に感染することがあるが、肉や卵を食べて感染した事例は報告されていない。



■感染経路解明へ 調査団現地入り 農水省
 農林水産省の疫学調査チームは17日午前、高病原性鳥インフルエンザの感染経路などを調べるために現地入りした。

 チームはウイルスと野鳥の研究者2人、同省職員、道家畜保健衛生所の獣医師の計4人。

 養鶏場内で鶏舎の構造や鶏の感染状況、農場管理者の聞き取りなどの基礎調査を行い、感染原因や経路の解明につなげる。調査期間は17日の1日だけで、1週間程度で調査結果をまとめる。

十勝毎日新聞電子版「鳥インフルエンザ」特集は→こちら

観光特集(勝毎電子版)
十勝川白鳥大橋ライブカメラ
とかち観光書店
6~12時 12~18時
17日の十勝の天気
最高気温
-1℃
最低気温
-11℃
朝日デジタル

今、なぜ「かちまい」…
ご購読のお申し込み