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「議論足りぬ」不満の声 TPP承認案が衆院通過 十勝農業界

  • 2016年11月11日 13時19分

 今国会最大の焦点である環太平洋連携協定(TPP)承認案と関連法案は10日午後の衆院本会議で、与党と日本維新の会などの賛成多数で可決された。管内の農業関係者からは、議論が尽くされていないことへの不満の声が出た。

 衆院通過について、JA道中央会の飛田稔章会長(幕別)は10日、「国会決議との整合性やSBS問題、食の安全・安心などについても国民が求めている十分かつ丁寧な国会審議を行ったとは言えず、甚だ遺憾」との談話を発表。参院ではこれまで以上の十分な説明を求めた。

 農民運動北海道連合会十勝地区協議会の阿保静夫議長(本別)は「国会に提出された黒塗りの資料では、賛成か反対かを別に中身が分からない中での審議だった。TPPによるマイナスや影響をどう補うかの議論がされない中で数の力で強行採決した」と批判した。

 芽室町内の畑作農家(45)は「60時間の審議では十分に議論できない。自由貿易は国内対策がしっかりしてから進めるもので順番が逆」と不満を語った。

 米大統領選でTPP離脱を掲げたトランプ氏が当選し、発効への情勢が不透明になる中の衆院通過だったが、十勝地区農協組合長会の辻勇副会長(JAめむろ)は「これだけ議論してきたのだから、大統領が変わるからと言って(TPP離脱や日米2国間交渉など)天と地が変わるような動きはないだろう」との見方を示した。その上で「世界の流れで動いているので、(TPPを前提として)先手を打っていかなければならない。管内のJAは十勝型GAPなどを進めているが、消費者との距離をもっと詰めて国産を選んでもらう取り組みをしたい」と強い農業づくりを進める必要性を強調した。
(安田義教、道下恵次、澤村真理子)

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