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十勝毎日新聞社ニュース

然別湖畔いまだ断水 鹿追

  • 2016年9月29日 13時53分

 紅葉が始まった大雪山国立公園の然別湖畔地区一帯で、台風10号の大雨の影響による水の問題が深刻化している。水源の然別湖が濁って全施設が断水。観光バスとともに給水車も往復を繰り返し、ホテルで使用する観光客の飲み水や料理用の水は、町が応急的に設置した給水所からポリタンクに入れて運んでいる。観光産業への悪影響が懸念されている上、冬になると水が凍って給水が難しくなることから対策が急務となっている。

料理用の水を給水する、しかりべつ湖ホテル福原の関係者。湖畔地区では台風から1カ月たった今も断水が続く


 断水が続くのは、しかりべつ湖ホテル福原と然別湖畔温泉ホテル風水、しかりべつ湖ネイチャーセンター、公衆トイレと従業員宿舎。8月30日から31日にかけての台風10号で源流のヤンベツ川で土砂崩れが発生し、水源の然別湖がかつてないほど濁ったという。

 水道水は今月上旬から濁り始め、ホテル2施設とネイチャーセンターは役場瓜幕支所まで飲み水や調理に使う水を調達に行っていた。その後、取水施設の処理能力を超えて浄水場も停止。19日からは、新得町の協力で緊急導入した消防車両や温泉運搬車両など3台体制で、日量100~150トンを鹿追市街地などから配水池へ運搬し、各施設に供給している。

 ただ、配水池には然別湖の濁り水も混入していることから飲み水として使うことができず、町は現地の観光駐車場(町営)に給水所を設置。ホテル関係者が宿泊者・料理用の水を毎日調達に来ている。

 ホテル福原は応急対策として各客室にペットボトルの水をサービス提供し、各階にはウオーターサーバーも置いている。夕食は1日150食分を作ることもあるため、毎日20リットルのポリタンクに15本程度を補給しており、「ご飯炊き、氷一つを作るのにも一苦労」(遠藤宏樹支配人)と頭を抱える。

 同ホテルは温泉施設も台風被害を受け、ボイラーでの沸かし湯を大浴槽に入れる。9月の宿泊客は前年比で半分以下と落ち込んでおり、「これから本格化する紅葉の国立公園で、2次被害としてさらに拡大しないか心配」(同)と話す。

 各客室に置いたポットで飲み水を提供するホテル風水でも、「日帰り入浴でさえこの10年間で1番少ない」(山田孝将サービス課長)と嘆く。

 町建設水道課によると、完全復旧のめどは立っておらず、湖水がきれいになるのを待たなければならないのが現状。「一刻も早く何らかの対策が必要」としている。

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