HOME 十勝毎日新聞社ニュース TPP道内影響 価格下落など懸念の品目も
   | メール配信登録  twitter facebook |

十勝毎日新聞社ニュース

TPP道内影響 価格下落など懸念の品目も

  • 2015年11月7日 13時10分

 道が2日に公表した環太平洋連携協定(TPP)の影響に関する中間報告では、影響額は試算されなかったが、道内への影響が懸念される品目も目立った。一方、遺伝子組み換え作物の規制など非関税部分では「影響がない」とされた項目も多かった。農業以外の分野を含む見通しを紹介する。(眞尾敦)

主力品に影響 額は不明
■米

 影響回避措置がなければ、国産米の価格が低下。飼料用米への転換などの意欲が減退する。

■小麦
 輸入小麦の価格低下に伴い、国産が値下がり。財源となる実質関税(マークアップ)削減により、経営所得安定対策に影響も。

■甘味資源作物
 輸入糖から徴収している調整金の減少で、生産振興対策へ影響の可能性。でんぷんは輸入増も。

■雑豆
 品質が競合する国産品は価格低下も。

■野菜
 影響は大きくない。加工・業務用で輸入増も。

■果実
 影響は大きくない。輸入価格低下による国産値下がりも。

■牛肉
 輸入価格低下で、乳用種、交雑種が値下がり。

■豚肉
 低価格部位の流入で国産価格値下がりも。

■乳製品
 安いバター・脱脂粉乳やホエー(乳清)の輸入増で、国産のバター・脱脂粉乳の需要減、価格低下も。一部チーズの関税撤廃で生乳需要が大幅減少も。

■軽種馬
 輸入頭数が増加。

■水産業
 安い輸入品増で魚価低下、消費減少も。

■衛生植物検疫・遺伝子組み換え作物
 特に影響はない。

■林業・木材
 輸入が道産カラマツ・トドマツと競合し、価格低下やシェア縮小も。林業経営意欲が後退し、森林整備に遅れ。

加工品 海外展開の機会
■加工食品

 食品製造業の競争力低下。タラコや数の子などTPP参加国からの原料調達はコスト縮減、安定確保。参加国への輸出は拡大も。道産の安全・安心な製品作りで競争力強化も。

■工業製品
 北米向けトランスミッション(変速装置)など自動車部品輸出が増加。マレーシア向け鉄鋼製管、管用継ぎ手の輸出拡大。農林水産業への影響次第では、生産用機械の投資が減少。

■政府調達
 海外企業の参入による道内への影響はない。国内企業による海外参入機会が増える可能性がある。道の発注も変更はない。市町村の入札事務増加もない。

■サービス・投資の市場アクセス
 ベトナムやマレーシアなど外資規制緩和により、国内コンビニチェーンの海外出店増などで、道産加工食品の海外展開の機会増も。

■知的財産
 制度の大幅変更はない。ブランド保護など知的財産保護の強化も。新薬データ保護は8年で現況と変わらない。著作権は国民生活や企業活動に影響はない。植物新品種の育成にも影響なし。

■共済(保険)
 特段の影響はない。生命保険事業(かんぽ生命)にも影響はない。

■ISDS条項など投資ルール
 特段の影響はない。

■環境
 漁業補助金、野生動物の保護政策に影響はない。

■労働
 海外からの単純労働者の流入などは特段の影響はない。

観光特集(勝毎電子版)
十勝川白鳥大橋ライブカメラ
6~12時 12~18時
23日の十勝の天気
最高気温
5℃
最低気温
2℃
朝日デジタル

今、なぜ「かちまい」…
ご購読のお申し込み