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TPP~情報待つしか…現地・道関係者周辺にはデモも

  • 2015年10月2日 13時45分

道内選出野党議員らも参加して行われた米国市民団体中心のTPP抗議行動(1日午後、米アトランタ)

 【アトランタ(米ジョージア州)】環太平洋連携協定(TPP)交渉で、現地アトランタ入りしている道関係者は交渉内容について情報収集に当たっているが、確かな情報が少なく、長時間の待機を強いられている。

 会場周辺では、米国の市民団体によるTPP反対運動も行われ、道内選出の野党議員も参加した。

 「とにかく情報を待つしかない」「今日は特に予定が決まっていない」。現地入りしているJAグループ北海道の関係者はこう話す。現地に入った9月29日以降、あらかじめ予定が決まっていた日は一日もない。荒川裕生副知事ら道関係者も同様の状況となっている。

 30日午後に行われた政府、自民党議員団からの説明会などは、直前に予定が決まる。JA道中央会の飛田稔章会長も「呼び出されるところに行くしかない」と困惑気味だ。

 同日夜、全国の1次産業関係者を集めたTPP政府対策本部主催の夕食会が開かれ、出席した本州の農業関係者は「政府がこうした懇親会を交渉開催地で開くのは初めて。いよいよ合意に向けてわれわれを納得させたいのでは」と話した。

 十勝に関わる農業分野では、小麦で事実上の関税(マークアップ)を45%削減、乳製品ではニュージーランドが譲歩したなど、部分的な情報は入る。ただ、交渉全体は進んでいるのかいないのか、道関係者に伝わる情報は錯綜(さくそう)している。

 野党関係者では、民主党の徳永エリ参院議員(道選挙区)が、山田正彦元農水相らと現地入り。両氏を含め10人ほどが麦わら帽子にむしろ旗のスタイルで、会場前での抗議活動を行った。見慣れない光景に足を止める米国人もいるが、米国では一般のTPPの知名度は高くなく、「TPPって何?」と聞く人もいた。

 米国でも知的財産の問題で特許期間が長くなることで、安価なジェネリック(後発)医薬品が使えなくなることを問題視し、TPPに反対の声を上げる人も。全米規模の市民団体が中心となって、会合開催中の2日間、後発医薬品を必要とするがん患者も参加し、抗議活動が行われた。

 参加人数は100人に満たない程度だが、会場周辺を行進して「NO!TPP」などとシュプレヒコールを上げ、一時騒然となる場面もあった。

 日本からも徳永、山田両氏ら数人が参加し、気勢を上げた。

飛田会長ら滞在を延長 JA道中央会
 環太平洋連携協定(TPP)交渉延長を受け、現地入りしているJAグループ北海道の関係者は、JA道中央会の飛田稔章会長、村上光男常務のみ現地での滞在を延長する。

 JAグループ北海道の16人はもともと3日朝までの滞在予定だったが、延長の報告を受け急きょ、3日夜出発の航空便を手配した。3日を予定する各国の共同記者会見を見届けた上で出発し、5日に道内に戻る予定となっている。

 道の荒川裕生副知事は別の用務もあり、従来から4日まで滞在予定だったため、そのまま現地に滞在する。(眞尾敦)

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