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アイヌ伝統の食文化再現 オオウバユリからでんぷん 幕別

  • 2015年6月16日 13時55分

「二番粉」を乾燥させるためまとめる作業を行う参加者。右から3人目が小助川会長

 【幕別】マクンベツアイヌ文化伝承保存会(小助川勝義会長)はアイヌ民族伝統の食文化である「トゥレプ(オオウバユリ)」からでんぷんを採取する活動を続けている。今年も14日に幕別町ふるさと館で加工作業を行った。

 小助川会長によると、トゥレプは昔、アイヌにとって貴重な食料で、鱗茎(りんけい)を洗ってつぶしてこし、でんぷんと繊維質に分けておかゆやオハウ(汁)に加えたほか、下痢止めなどとして活用した。同保存会は文化伝承の一環で12年前からでんぷん採取を実施、この日は会員ら11人が参加した。

 音更町内でトゥレプの鱗茎約30キロ分を採取した一行は同館に戻って鱗茎をきれいに洗った。鱗茎をつぶす作業は「昔ながらの方法で」(小助川会長)と、一部木製のきねと臼を使った。

 つぶした鱗茎はざるでこし、でんぷん汁と繊維質に分け、さらにでんぷん汁を木綿布でこす作業を繰り返した。初めて参加した帯広畜産大学獣医学科6年の伊藤由理さん(24)は「自分で作ったことがあったが、うまくできなかった。きょうは楽しかった」と話していた。

 木綿布でこした汁、布に残った部分、ざるに残ったものをそれぞれ乾燥させると、「一番粉」「二番粉」「三番粉(オントゥレプ)」となるという。特に同保存会では製造した一番粉を今年も団子の原料とし、10月開催の「まくべつ産業まつり」会場で販売する予定。小助川会長は「後世に残るよう続けていくことが大切」と話している。

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