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十勝毎日新聞社ニュース

73歳荒川さん 「ナウマンの里牛乳」製造終了へ

  • 2014年3月12日 12時54分

 【幕別】忠類電子研究会会長の荒川明さん(73)=町忠類幌内=は、自身が飼育する牛から搾った原料乳で18年前から業者委託で作ってきた低温殺菌乳「ナウマンの里牛乳」の製造・販売を、29日を最後に終了する。多くが契約宅配で店頭売りは少ないが「牛乳嫌いでも飲めた」など道内外にファンを持つこだわりの製品。荒川さんは「後継者がおらず年々体力的にも厳しくなってきた。ただ、消費者のため、継いでくれる人がいれば譲りたい」としている。

「多くの人の『この牛乳でなければ飲めない』という言葉を励みに今まで頑張ってきた」と話す荒川さん

 「健康な牛の乳は人を健康にする」が信念。1976年に、電子チャージ機を導入し、電子イオン化し浄化した水を牛に飲ませる電子農法を導入。電子でチャージした飼料も与えている。「脂肪球が細かく均一なのが、味のまろやかさにつながっている」と荒川さん。うわさを聞いた関東圏の消費者からの要望を受け、1996年からあすなろファーム(清水)に委託する形で、毎週土曜のみ同牛乳の製造を始めた。

 低温殺菌乳で、忠類地域らしいナウマン象のイラストをあしらった1リットルパックは定価450円。荒川さんは「ビタミンやミネラルなどを壊さないのが特長。牛乳のアレルギーや嫌いな人でも飲めると買ってくれる」と説明する。

 年間搾乳量300トンのうち、10トンほどを同乳に使用。受注後の計画生産のため、週平均で160~180パックを製造。帯広や音更、幕別などの管内はもちろん、東京など関東圏や島根、愛媛にも固定客を持つ。道の駅・忠類など一部で小売り販売もされている。最初の10年ほどは製造日は午前0時半ごろ起床、宅配のため、電子農法などで作っているこだわり野菜を箱詰めした後に搾乳し、冷蔵車に原料乳を詰め、同1時半に農場を出発、同3時に清水の工場に到着する。パック詰めを仮眠しながら待ち、管内分を宅配しながら戻る-という生活を送ってきた。

 「今は配送で人を使っているが、夫婦で70歳をすぎ、体力的にきつくなってきた。輸送代など経費を考えるともうけは薄いが、消費者の『この牛乳しか飲めない』の言葉に支えられた。消費税も上がるし、5人いる子供たちは別の道を歩み、後継者がいないのも大きい」と荒川さん。

 同乳は29日まであと3回製造する予定。野菜の宅配は続ける。商品に関する問い合わせは荒川さん(01558・8・2918)へ。

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