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「営農環境整備を」TPP懸念訴え 農業者ら民主と懇談

  • 2013年11月26日 13時58分

 環太平洋連携協定(TPP)をはじめとする貿易交渉が進む中、強い日本農業の在り方を模索している民主党経済連携・農業再生総合調査会(会長・玄葉光一郎衆院議員)のメンバーらが25日、十勝の行政関係者や農業者らと意見交換した。地元関係者からは、今後を担う若手農業者が持続的に営農できる環境整備を求める声が出された。

地元行政、農業関係者との意見交換であいさつする玄葉会長(右、金野和彦撮影)

 同調査会は午前中に清水町のホクレン清水製糖工場、町御影の農業生産法人「コスモス」を視察。続いてコスモスで地元清水の関係者らと、帯広市の清川農業センターでは市内の農業青年らとそれぞれ意見交換した。

 いずれも非公開で行われたが、出席した高薄渡清水町長は「農業者は安定した農業政策を求めており、TPPは農家経営をさらに不安定にするもの。(発効されたら)離農者も出てくるだろうし、後継者である若者も不安になっている。安定した農業政策をお願いした」という。

 また、清川では農業青年らに声掛けした畑作農家高橋信博さん(65)が冒頭あいさつで「私の若いころは今の4倍の農家がいた。仲間は限りなき拡大競争を求められていく」と指摘。TPP交渉などによる関税障壁撤廃が、さらなるコスト削減に向けた規模拡大を加速させることを懸念している。

 民主党帯広の三津丈夫代表は、民主党北海道としてもTPPに断固反対で、十勝はより強い反対姿勢であることを念頭に党内議論を進めてほしいと要請。その上で、「玄葉会長からは北海道の輪作体系の維持は必要で、専業で頑張る人の思いを受け止め、政府に対して厳しい態度で臨むと言われた」と明かした。

 玄葉氏は清川での会合の冒頭、「しっかりと議論して、具体的な対策、判断の大いなる参考にさせていただきたい」と述べた。(高田敦史、古川雄介)



重要5項目「守る」 玄葉氏
 民主党経済連携・農業再生総合調査会会長の玄葉光一郎衆院議員は25日の管内視察後、報道陣の取材に応じた。環太平洋連携協定(TPP)では、乳製品や甘味資源作物など農業の重要5品目について、野党第1党として「守るべきものという立場をしっかりと示していく」と述べる一方、過程が開示されない交渉の進め方を批判した。主なやりとりは次の通り。

 -TPPの政府対応について。
 秘密主義が過ぎる。国会にも国民にも全くといっていいほど情報を出さない。委員会の決議で国民、国会に適切に情報を出すことが決まっているにもかかわらずだ。586品目が何かも出さないというのはまったくナンセンスだ。

 -民主党の「意志」をどう示していくか。
 国会質疑などでしっかりと伝える。野党第1党が重要5項目を守るべき立場という姿勢でいることで、政府も安易に妥協できないと思う。秘密主義で議論の大前提が成り立たない側面もある。交渉結果が出た段階で分析する必要がある。

 -今後の懸念は。
 本来、日本が切り札とするべき、重要5項目を守るためのカードを早めに切ったこと。自動車の関税は、米国に言われるがままに要求をのんだ。交渉の結果、日本の負け戦にならないように注視したい。

 -農業青年からの声は。
 先の見通しが大事だと言われた。毎年農業政策が変わることが農業経営者にとってどういうことかを政策を担当する政治家、役人は考えないといけない。

 -十勝農業の感想は。
 北海道の中でも重要な位置を占め、若くて専業の担い手も育っている。TPPでどんな結果が出ようとも応援していく。彼らが頑張れない農業にはしない。

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