HOME 十勝毎日新聞社ニュース 教えて!ぴぴっと TPP「聖域」とは?
   | メール配信登録  twitter facebook |

十勝毎日新聞社ニュース

教えて!ぴぴっと TPP「聖域」とは?

  • 2013年10月26日 14時00分

麦や砂糖…十勝直撃834品目
関税撤廃時の影響 政府自民が検証中

 環太平洋連携協定(TPP)交渉で、政府・自民党は党TPP対策委員会(西川公也委員長)で、日本がこれまで関税撤廃したことがない重要5項目586品目と、その他の重要248品目を合わせたいわゆる「聖域」(834品目)について、関税撤廃した場合の影響を検証している。この聖域品目の中には、小麦、ビートを原料とする砂糖、牛肉、小豆など、十勝が産地の中心となっている品目も多い。この834品目は何なのか、何が検討対象となっているかをぴぴっとに聞いた。(眞尾敦)

 -重要5項目って何?
 5項目は麦、甘味資源作物(砂糖など)、牛肉・豚肉、乳製品、コメの5種類だ。コメ以外は十勝の主要農作物だね。国内の食料自給率確保や食の安全保障、農業保護の観点から、国の根幹をなす作物として位置付けられているよ。

 -内訳は586品目もあるの?
 牛肉であればもも肉、タン(舌)などの部位や、ソーセージなどの加工品、小麦なら小麦粉、パスタ、マカロニなど細かく分かれているよ。でも、国は項目ごとの品目数は公表しているけど、実際にその品目が何かは公表していない。財務省が公表している貿易統計や過去の貿易交渉などから推測するしかないんだ。

 -なぜ公表しないの?
 農水省は「貿易交渉で相手側に手の内を明かすことになるため」としている。しかし、秘密交渉のTPP交渉で知らないうちに重要な産品の関税が撤廃されたということになったら、納得しない人も多いだろう。政府・自民党には検証や交渉の結果について、国民が納得する情報を提供する必要があるよね。

 -重要5項目以外の248品目にはどんなものがある?
 小豆など雑豆やこんにゃく、パイナップルなどがある。十勝に関係が深いのは雑豆に含まれる小豆だね。海外との競争が激しい小豆の関税が撤廃されれば、十勝には大きな影響がありそうだ。

 -なぜ関税撤廃の影響を検討することになったの?
 TPPでは全貿易品目(9018品)中、自由化率が90%台後半の高いレベルとなる見込みだ。重要5項目586品目を全て例外とした場合、自由化率は93・5%、834品目全て守った場合90・8%となり、各国の要求を満たすことができない。このため、譲歩可能な品目を探ることになったようだよ。

 -どんな品目が検討対象になりそうなの?
 牛タンのように多くを輸入に頼る品目や、日本でほとんど作られていない種類のチーズ、複数の原料を混ぜた調整品・加工品などが検討対象となりそうだ。直接的な生産者への影響は少ないという声もあるが、調整品として輸入した物を分離して安く砂糖などの原料を得られる可能性もある。政府・自民党は複雑な影響を考慮して調査をするとともに、目先の交渉にとらわれず国として必要な食料をしっかりと国内で確保するという観点で臨むことが求められるね。

観光特集(勝毎電子版)
十勝川白鳥大橋ライブカメラ
6~12時 12~18時
21日の十勝の天気
最高気温
23℃
最低気温
14℃
朝日デジタル

今、なぜ「かちまい」…
ご購読のお申し込み