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十勝毎日新聞社ニュース

日本最新のアンモナイト化石か

2012年08月10日 14時29分

浦幌町茂川流布で発掘されたアンモナイト化石の一部(白線枠内)。U字状になっているのが分かる。上半分の崩れた部分の岩にも貝殻の跡がつながっていた

 【浦幌】浦幌町立博物館(佐藤芳雄館長)、足寄動物化石博物館(澤村寛館長)、三笠市立博物館(中村正法館長)が9日、浦幌町茂川流布の「K/T境界層」露出地点の近くで行った共同調査で、ディプロモセラス科とみられるアンモナイトの化石が発見された。アンモナイトの化石の発見は十勝では初めて。同層は巨大隕石(いんせき)衝突による6550万年前の堆積物層で、これを境に恐竜やアンモナイトのほとんどが絶滅したとされる。層のすぐ下から見つかった今回の化石は、生物の歴史を研究する上で貴重な資料として関係者の注目を集めている。

発掘現場で化石の説明をする三笠市立博物館の栗原憲一主任研究員

 茂川流布のK/T境界層は国内唯一の露出地点で、これまでも、シンカイヒバリガイの研究などで知られる天野和孝上越教育大教授ら古生物研究者が「非常に興味深い場所」と指摘し、調査を行っていた。

 今回の調査は、露出地点近くの河原に化石のようなものがあるという情報を受け、三笠市立博物館から栗原憲一主任研究員、加納学学芸員を招いて実施。斜めに露出した同層より古い地層の、崩れやすい泥岩の中から、アンモナイトの表面のやすりのような細かい凹凸が発見された。貝殻が渦状にならない「異常巻き」の個体で、筒状の貝殻がU字に湾曲していた。太さ約15センチ、長さは直線換算で50センチほどの大きさ。岩盤の風化が著しく、自然状態では崩壊してしまうため、現状の型を取ったうえで採取した。

 栗原主任研究員は「特徴からディプロモセラス科(白亜紀後期、9100万年から6500万年前に生息)のアンモナイトなのは確実。周辺の地質調査などを行って細かい種と年代を調べたい」と説明。「K/T境界層のすぐ下にあり、絶滅の前にどんなアンモナイトが生息していたか研究できる貴重な資料。現状、日本で一番新しい時代のアンモナイト化石の可能性もある」と述べた。

 また、足寄の澤村館長は「浦幌の他、足寄、本別の白亜紀の地層からもアンモナイトや同時代の動物化石が発掘できるかもしれない」と期待を寄せている。

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