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十勝毎日新聞社ニュース

クマ捕獲区域を拡大

2012年05月18日 14時18分

 帯広などの山間部で冬眠から目覚めたヒグマの目撃情報が相次いでいる。一昨年6月には市内八千代地区の防風林で山菜採りをしていた女性がヒグマに襲われて亡くなっており、春の山菜シーズンは特に空腹で凶暴な親子グマなどに警戒が必要だ。市は今年度、先駆的に周辺4町村の承諾を得て、市内に限られていた捕獲区域を境界線から約1キロ町村側にまで拡大。境界線を超えて歩き回るヒグマを、市内の猟友会員が追跡できるようにした。

八千代牧場南側で12日に目撃された親子グマ(住民提供)

 ヒグマの駆除は各市町村が道に許可申請を行い、駆除の従事者を集約している。駆除範囲は市町村間の定めがない場合、各行政区域に限定されているのが一般的だ。しかし一昨年の事故では襲ったクマが芽室に逃げたとみられ、帯広のハンターは駆除権限がないため追跡できず、芽室の猟友会員と連絡を取って対応しなければならなかった。また帯広に出没するクマは帯広空港周辺など、幕別や更別との境界線を行き来することもあり、境界線を歩くクマの駆除に手を焼いていた事情もある。

 今年度は4町村との協議で帯広側からは越境できるようになった一方で、幕別、芽室、中札内のハンターが帯広側に入ることについては関係者の協議が整わず、依然として越境はできない。帯広と更別のみ約1キロの範囲で双方向の越境が可能になった。

 今年のクマの目撃情報は市に寄せられていないが、先週に八千代牧場南側で発見された情報が住民の間で出回った。12日夕には30代の地域住民が親子グマを写真と動画で収め、「子供が外で遊ぶ時は気を付けるようにしたい」と話す。

 昨年は天候不順で山の木の実が少なかったとみられ、空腹で越冬したクマが山菜を食べに里に出てくる恐れもある。市の中里嘉之農村振興課長は「町村と締結した定住自立圏協定の中で、情報共有化の態勢を整えたい」と強調する。

 道猟友会帯広支部の事務局を担当する沖慶一郎さん(45)は「十勝では警察署の管轄をまたがるクマの移動も考えられる。将来的には市町村単位ではなく、十勝一円でハンターが動ける枠組みも必要なのでは」としている。

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