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十勝毎日新聞社ニュース

空襲に耐えた「倉庫」保存求める声

2012年03月31日 14時23分

 【本別】JA本別町が旧ふるさと銀河線跡地(町北5)を取得し開発するのに伴い、同跡地と隣り合う「大通り倉庫」(同JA所有)は建て替えのため取り壊される計画だ。築80年余りで老朽化が進むが、「本別空襲」(1945年7月15日)に耐え、壁に残る弾痕が戦争を語り継ぐ施設でもある。地域からは何らかの形で保存できないか、検討を求める声が出ている。

建て替えが計画されているJA本別町の「大通り倉庫」

 同JAは新年度、同住所の所有地と隣接する銀河線跡地を活用し、大通り倉庫と生産資材店舗の建て替え、駐車場の整備を計画している。

 大通り倉庫は本別信用購買販売組合(産業組合)時代の1930年に建設。木造で壁面をコンクリートで固めた造りで、床面積1190平方メートル。農作物の保管に加え、内部に雑穀の精選工場が設けられた。同JAの「本別町農業史」には、当時は「1むねの坪数とその規模は十勝の産業組合の施設では最大」と記されている。

 本別空襲では爆撃で屋根が炎上し、壁には銃撃の弾痕が幾つも残った。死者40人を出し、市街地の約32%が焼失するなど、十勝管内で最大となる被害を受けた空襲を語り継ぐ史跡の一つでもある。十勝沖地震など過去の大きな地震も乗り越えてきた。現在は農作物でなく、同JAの農業資材やタイヤなどを保管。建物が老朽化し、国道242号の拡幅で出入り口の利便性が悪くなることなどから建て替えが計画。同JAには歴史的価値から保存を求める声が寄せられているが、「古い建物で管理面で使いにくくなる。壊さざるを得ない」(同JA)という。

 ただ、町民の中には「空襲に耐えた建物で、本別の復興の証し」として思い入れもある。町歴史民俗資料館友の会の高橋利勝会長は「大きい建物で、残すとすれば維持管理を考えないといけない。銃弾の跡など何かの形で保存する方法がないのか、会でも議論したい」と話している。

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