十勝毎日新聞社ニュース
チアリーディング部前監督の教頭を停職処分
帯広北高校(平秀明校長)を運営する帯広渡辺学園(松浦護理事長)は21日午後、チアリーディング部前監督で女子部員への不適切な行為が問題となった男性教頭(39)を3月31日まで停職とし、教頭職として再任しない処分を発表した。
発表によると、教頭の処分理由について「チア部指導の不手際により部活動を混乱させ、学校の名誉と信頼を大きく損ねた」と指摘。女子部員に対しセクハラやパワハラがあったかどうか具体的な内容には言及せず「指導の範囲を超えた行為、生徒には不快に感ずる言動を与えたことも認められる」と一部認めた。教頭職については3月31日で任期満了となるため、同学園理事会で再任しないことを決定した。
一連の問題の責任を取りたいとして平校長が辞表を提出した。理事会ではこれを預かりとし、原因究明と再発防止に努めるよう指示した。理事会は「不祥事を起こし、生徒や保護者の皆さま、世間の皆さまにおわび申し上げます」としている。
同問題では、2年生部員が教頭からネックレスを贈られたり求婚されたりしたと訴えている。他にもセクハラやパワハラを受けた生徒がいると指摘され、2年生部員10人全員が1月に退部した。
青少年条例違反 逮捕の教員免職
さらに帯広渡辺学園は21日、チア部の問題とは別に14日に道青少年健全育成条例違反で逮捕された男性教員(42)を懲戒免職と決めた。
“灰色対応”に保護者側不満
学校側の発表を受け、チアリーディング部員だった2年生女子の保護者9人が21日夜、市内飲食店に集まり、今後の対応を話し合った。保護者側は「誠意を感じない」と憤りの表情。パワハラやセクハラ行為で学校側と認識の食い違いがあるとし、学校に正式な謝罪を求めている。
小笠原達也PTA会長は「事態を重大に受け止めている」とし、PTAとして今後学校側に正常化に向けた対応を求めていく意向を示した。
保護者側は処分発表前の20日、学校との話し合いを持った。文面では「『生徒を激励する意図であった』など擁護するような部分の削除と、技術指導以外の場面でパワハラやセクハラ行為があったと記述するように求めたが、受け入れられなかった」と説明する。
ある父親は「全員が退部した背景には理事長の『問題ない』という発言がある」と指摘する。学校側の対応が遅れ、問題を複雑化したという。別の父親は「チアをやるために北高に入学したのに、辞めたことを重く受け止めていない学校自体がおかしい」と批判する。
元部員たちが受けた精神的なダメージは大きく、現時点で部活に戻る意思はないとしている。ある母親は「娘は多くを語らないが、事実を認めて謝罪してもらうことを望んでいる」、別の母親は「子供が大人不信に陥ってしまった」と涙を流した。
同校の小笠原PTA会長は「事態を重大に受け止めている。父母の代表として子供たちのためになることを願い、しかるべき時期にPTAとしても慎重に対応したい」と話した。
一方、道学事課には21日に学校から報告が届いたが「あくまでも事実関係の詳細について求めているので、その回答を待って対応したい」としている。




