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下水処理…道内初の高速浄化施設整備へ

2010年09月07日 14時38分

 帯広市は、帯広川下水終末処理場(東11南2)の敷地内に、道内初となる高速濾過(ろか)施設を設置する。近年の異常気象による短期間の集中豪雨で、雨水と汚水の処理が間に合わず、汚濁水が河川に放水されるのを防ぐ。近く着工、2011年度末に完成し、12年度からの稼働を予定している。同施設の完成に伴い、市が07年度から総額約35億円をかけて進めてきた合流式下水道改善事業がほぼ終了する。

帯広市が高速濾過施設を設置する帯広川下水終末処理場

 同処理場の処理区域は市内中・東部地区の802ヘクタール。このうち中心市街地などの435ヘクタールで、雨水と汚水を一緒に浄化処理し河川に放水する合同処理方式を導入している。雨量により処理量が大きく変わり、大雨の場合は浄化処理が間に合わず、汚水が河川に流出する懸念があった。

 高速濾過施設は幅1.5メートル、長さ5メートル、高さ2.8メートルの濾過槽3基で構成。濾過槽内にでこぼこのある一円玉大の濾材を1メートルほど敷き詰め、濾材がごみや汚物をキャッチする。

 1日の処理量は標準で約1万550トン、最大2万7000トンで、汚濁水を沈殿させて汚物を除去する従来式に比べてより早い処理が可能になる。建設費は約4億円。

 同改善事業ではこれまで、帯広川の放流場所12カ所に汚物を受け止めるスクリーンの設置などを進めてきた。当初は雨水を蓄積し晴天時に処理する池の設置を予定したが、天候や雨量に関係なく処理できる濾過施設に変更した。濾過施設の整備で、局地的に短時間に降る「ゲリラ豪雨」にも対応する。

 山本雅雄公営企業管理者は「今夏は大雨警報が多く、市内でも地域的に雨の降り方が違い、合同処理方式の対応は難しくなっている。異常気象に対応してより計画的に処理できるようになる」と話している。

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