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二科展写真部門 感謝の初入選

2010年09月05日 14時47分

 全国最大規模の美術公募展「第95回二科展」(二科会主催)の写真部門で、音更町内の会社員後藤一夫さん(61)が初入選を果たした。後藤さんは「気持ちを追いつめながら撮影した作品が、全国でどの程度評価されるのか知ることができて良かった。さらに自分の納得いく作品を」と意欲を新たにしている。

入選作「王者の目覚め」

 後藤さんは1949年音更町出身。東京の写真専門学校を卒業後、商業写真の道へ。75年に十勝フォトクラブに入会してからは、自然・風景写真の撮影に取り組んでいる。

 本格的に公募展に応募を始めたのは2008年から。当時、メニエール病などを患い、「写真を撮る気がまったく無くなっていた」という後藤さんを案じた妻雅子さんに背中を押され、支えられながら撮影を続け、08、09年と二科会写真部道支部支部展で入選した。本展は初挑戦の08年に落選したことで発奮し、今回は2度目の挑戦で応募総数1万7785点の中から入選に選ばれた。

自宅スタジオで。「体が動かなくなったらここで撮れる物を撮り続けたい」

 入選作品「王者の目覚め」は09年3月、雅子さんとともに訪れた根室管内の野付半島で、朝日をバックにしたオオワシがレンズをじっと見据える姿をとらえた作品。後藤さんは「まだ気持ちが落ち込んでいた時期だったが、オオワシににらまれながらこれを撮れたとき、また頑張れると思えた」と振り返る。

 後藤さんは今年、同支部展で推薦を受けたほか、第8回日本写真作家協会(JPA)公募展では優秀賞を獲得。「カメラを持つ気にもなれなかった状態から、ここまで戻ってこられたのは妻のおかげ」と感謝し、「自分がやってきたことを何かかたちとして残し、家族に示すためにもコンテストには挑戦を続けたい」と話す。体調も回復してきた現在、「とにかく動けるうちにたくさん撮っておきたい。月1000枚撮影が当面の目標。撮影しながら日本一周もしてみたい」と創作意欲を高めている。

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