十勝毎日新聞社ニュース
ホウレンソウの大規模水耕栽培へ
2010年08月31日 14時55分
関東地区で葉物野菜の水耕栽培を行う農業生産法人「テクノーカ本部」(茨城県竜ヶ崎市、大橋清美社長)は、幕別町途別でホウレンソウの大規模水耕栽培に取り組む。約1万平方メートルのガラス温室を建設、当初生産量は年間数十トンと見込み、段階的に増産していく計画。管内でこれだけの施設を整備して水耕栽培に取り組む例は珍しい。9月下旬から10月に着工し、来春までの操業開始を目指す。

来春までの操業を見込むホウレンソウ水耕栽培の計画地付近
同社はグループ農場を含め、茨城県内など約50カ所でホウレンソウやコマツナ、シュンギク、ルッコラなどを水耕栽培し、関東に出荷。ホウレンソウは無農薬で栽培している。関東では夏場は気温が高く、生産量が落ち込んで需要に追いつかないことから、冷涼で大規模に生産できる北海道での生産を計画した。同社として関東以外では初めての農場となる。
敷地は農地3.8ヘクタールで、うち2ヘクタールは同社が取得した。残りは借地。施設の建設費用は約5億5000万円を見込み、うち約2億7000万円は農水省の補助を受ける。従業員はパートも含め45人を予定、全員地元で採用する。
ガラス温室はつなげて一体化。温室内に升(縦1.2メートル、横5.7メートル)を並べ、ホウレンソウの成長に合わせて順に施設内の収穫場所まで動かす仕組み。幕別で生産したホウレンソウは、関東を中心に一部道内にも出荷する。

同社は、水耕栽培を行う個人経営の「テクノーカ甚左衛門」として1991年に創業。2005年に株式会社テクノーカ本部を設立した。4年前からは道内農産物の販売も手掛け、十勝の農家とも取引がある。道内各地を調査した上で、日照量や立地条件などから幕別での生産を決めた。
幕別での栽培計画は、31日開会した定例町議会の行政報告で、岡田和夫町長が明らかにした。



