十勝毎日新聞社ニュース
ミロの人物像など解説 女子美術大の大森教授が講演
2010年08月29日 14時15分

ミロ作品について解説する大森教授
特別展「ミロ展」開催中の道立帯広美術館(帯広市緑ケ丘2)で28日午後2時から美術講演会が開かれ、女子美術大学の大森達次教授が「版画から見るジョアン・ミロの世界」をテーマに話した。
約40人が聴講した。大森さんはミロの人物像や時代背景を解説しながら、出展作品を中心にミロ芸術の解釈について持論を展開。混乱からの逃亡を印象付ける「星座」シリーズと、フランコ政権への反抗のメッセージが込められた「バルセロナ」シリーズが作られたスペイン内乱、第二次大戦期を、ミロの後の作風にも大きく影響を与えた時期と説明した。
絵画や版画、陶芸などさまざまな表現手段に取り組んだミロにとって、版画は(1)技法の探求と実験によって新たな創造の可能性を切り開いてくれる手段(2)プロフェッショナルな職人とのコラボレーションによって自我を超えた集合性に向かう手段(3)集合性に向かいつつ個性をきらめかせることを可能にする手段(4)詩画集によって詩との直接的なコラボレーションを可能にする手段(5)より大衆に近付くことができる手段−と解説。「ミロにとって版画は、人生の後半においてますます重要な表現手段になっていった」と話した。(丹羽恭太)
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