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口蹄疫「終息」も防疫継続

2010年08月27日 14時51分

 宮崎県の東国原英夫知事は27日午前、家畜伝染病、口蹄(こうてい)疫の「終息」を正式に宣言。口蹄疫発生から終息宣言までの4カ月余、十勝では10年前に本別町で発生した苦い経験から、発生当初からイベント中止や農業関係者の交流自粛などが相次ぎ、今日までに観光産業などに与えた影響は大きい。「十勝には決して入れない」を合言葉に、防疫態勢の徹底を呼び掛けてきた十勝の農業関係者は、終息宣言にあたり、当面の間、防疫態勢を継続することを確認。警戒を崩さない姿勢を見せている。

十勝では当面の間、消毒も含め防疫態勢を継続していく(十勝総合振興局で)

 管内農業界は、4月20日の発生直後から農業者だけでなく、広く一般にも防疫徹底と協力を呼び掛けた。イベント関係では同21日のブラックアンドホワイトショウ(鹿追町)を皮切りに、全部で57件が中止(十勝総合振興局調べ)になった。

57イベント中止 国際農機展も
 中でも4年に1度開催の国際農業機械展in帯広は、期間中、国内外から20万人以上が訪れることもあり、経済への打撃は大。十勝川温泉のある関係者は「農機展中止は大きく、1週間で600室の空きが出た。観光客取り込みも遅れた。他イベント中止も響いた」と語る。ただ「本州からの修学旅行で農家民泊を控えた日数をホテルに振り替える動きがある」とし、9、10月の利用に期待も出ている。

 農業団体は独自に十勝地区農業団体家畜防疫対策本部(有塚利宣本部長)を設置。十勝総合振興局の対策会議とともに、防疫態勢や、万一の際の対応などを確認してきた。この中で各自治体を通じた埋却地の事前設定なども取り組んでいる。

 終息後も、OIE(国際獣疫事務局)の清浄国認定までは、気を抜けない状況が続く。同本部では異常家畜発見時の迅速な連絡や消毒実施などの態勢を維持する。

 また、道が27日中にも宮崎県からの家畜移入制限を解除するとみられることもあり、家畜移入時の着地検査徹底も呼び掛けている。各地区の自衛防疫組織からの要請を受け、各施設などの消毒や防疫マット設置も継続される予定。有塚本部長は「防疫態勢をきっちりとし、十勝には入れないことを確認した」と述べた。

相場に影響なし 今後は「初妊牛」
 一方、管内の市場はこれまでの間、目立った口蹄疫の影響は出ていない。ホクレン帯広支所によると、8月の黒毛和種1頭当たり平均価格は、雌牛で34万円と前月比3000円安、去勢牛で41万8000円と同8000円安。「枝肉相場などを考えると、素牛市場も下がると思われたが、1割ほど新規顧客が増えたためか、相場が保てた」という。

 今後は乳牛、特に初妊牛の動きに注目。「従来宮崎からは牛の更新で買い付けに来ていたが、手持ちの牛がいなくなっているので、今度は数が必要になる」とし、10月以降の価格動向を注視している。

十勝牧場の展望台開放
 宮崎県での口蹄疫終息宣言を受けて、家畜改良センター十勝牧場(鈴木一男場長)は27日午後、場内の展望台への立ち入り禁止を解除する。口蹄疫発生前と同様に家畜飼養エリアは引き続き立ち入りを禁じる。また、帯広市内の八千代牧場は、場内のレストランなど施設以外への進入は引き続き禁止する。

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