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幕別産レタス 沖縄で人気

2010年08月15日 14時48分

 JA幕別町(飛田稔章組合長)が沖縄にレタスを出荷して10年が過ぎた。長時間にわたり鮮度を保持したまま輸送するのは難しいとされた「葉物」だが、試行錯誤の末、克服し、沖縄でも高評価を得るようになった。同県内のスーパーでは、幕別産野菜の売り上げが順調に伸びている。

早朝に収穫され、JA野菜センターに運び込まれる幕別産のレタス

 幕別のレタス生産量は道内一で、道内を中心に出荷している。水分量が多く傷みやすいレタスは、日本の北の端から沖縄まで出荷するのは無理と言われたが、同JAは「沖縄まで出荷できれば、全国どこへでも可能になる」と、1999年に輸送試験に取り組んだ。

 沖縄までは、幕別を出発して陸路と海路合わせて6日かかる。収穫して通常の冷蔵だけでは、青果の芯まで冷えず、鮮度を保持したままの長期の輸送は難しかった。

 難問を克服するため、生産者は午前4時前から、鮮度を長期間保持できる朝露の付いた状態で収穫。すぐに同JA野菜センター(町軍岡)に運び込み、真空に近い状態で急速に冷却する特殊な装置「真空予冷装置」でレタスの芯まで冷やす。冷蔵倉庫で保管し、基本的に収穫翌日に出荷する。

 同JAはレタスのほかにも、ダイコンやニンジン、サニーレタスなど多種の青果を同時に出荷しており、トレーラー内で冷気が十分行き渡るよう積み方も試行錯誤を繰り返した。その結果、「鮮度は大丈夫」と沖縄のスーパーからお墨付きをもらい、2000年に本格出荷を始めた。

 現在は週3回、沖縄に向けて野菜を出荷。レタスは年間8万〜9万ケース(1ケース6玉入り)を出すようになった。レタスを中心とする沖縄への野菜出荷額は2億円程度まで伸びている。

 幕別産の農産物を沖縄に橋渡しする青果物専門商社ワタリ(本社東京)の沖縄営業所は「品質が良いのはもちろんだが、1つのJAで、多品種の野菜をそれぞれまとまった量で応じられるところはほかにないのでは」と評価。同県内でスーパーなどを展開するサンエー(本社沖縄県宜野湾)の青果バイヤーは「幕別産野菜の売り上げは順調に伸びている。ジャガイモなど種類が多くなる9、10月には、店舗内で幕別だけのコーナーをつくる予定」という。

 レタスやキャベツなどの生産者で構成する同JAそ菜事業部の松本誠部会長は「毎年のようにバイヤーの人たちが来てくれる。評価してくれ、励みになる。これからも良いものを生産したい」と話している。

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