十勝毎日新聞社ニュース
口蹄疫に負けない エンデュランス大会開催
家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫の影響で道内の耐久馬術エンデュランス大会が軒並み中止・延期され、競技自体の維持が危機に陥る中、同競技国内発祥の地・鹿追町で8日、地元馬術クラブが防疫対策を念入りに行い、復活の大会となる「サマーチャンピオンシップ2010」を開いた。国内各地から25組の人馬が参加し、牛の放牧地などを避けた山野のコースで最長80キロの競技に臨んだ。

河川沿いのコースで競技に臨むエンデュランス参加の人馬
同町西瓜幕のワイルドウエストライダーズクラブ(WWRC、片山彰オーナー)が主催、道エンデュランス協会(三井福成会長)などが運営を担当。馬は口蹄疫に感染しないが、宮崎県で4月に牛・豚で発生後、防疫のため道内のエンデュランス競技は春季道大会(6月、鹿追町)、石狩川大会(8月、石狩管内当別町)などが中止、ほかの大会も延期となった。この競技は人馬ともに20キロから参加して経験を積み、資格を得てから長距離に臨むシステムで、今季の大会中止は「競技の存続を左右しかねない事態」(関係者)と危機感があった。
選手としても長年参加してきたWWRCの片山さんは、町、農業団体、家畜衛生の専門家と協議しながら、来場する全車両が会場の同クラブ敷地に入るたびに薬剤噴霧装置を通過、馬運車は車内も消毒、馬・人もすべて消毒する手順を定めた。競技コースは酪農家や入牧地を避けるために河川沿いや国有林、自衛隊演習場などに設け「モデルケースとして防疫態勢を構築した」(片山さん)という。
競技は8日午前4時にスタート、参加者は消毒の徹底に協力しながら真夏の競技に打ち込んだ。愛媛県から20キロに参加した金城茂樹さん(50)親子は「娘が資格取得のため出られる大会は夏休みしかない。口蹄疫で今年の大会がなくなれば、来年を待つしかなかった」と復活を歓迎していた。



