十勝毎日新聞社ニュース
トムラウシ山 迷い道防止へ表示作業
2010年06月12日 14時53分

雪の上に迷い道防止の印を付ける参加者
新得山岳会と新得署、町は11日、大雪山系トムラウシ山(2141メートル)で、迷い道を防ぐための表示作業を行った。登山道が雪渓で埋まり、特に迷いやすい中腹の3カ所に紅石灰で矢印を描くなどし、登山者が適切なルートから逸脱しないための目印を付けた。
2008年から毎年実施している。今年は11人が参加し、計33キロ分の紅石灰を抱えて短縮登山口から出発。特に迷いやすいカムイサンケナイ川とコマドリ沢の出合い口、同川に注ぐ小沢との合流点に長さ6メートルほどの矢印を、小沢との合流点から登る斜面の途中には進入防止の×印をそれぞれ描いた。
夏場であれば登山道が露出し、道案内の表示もある場所だが、同日時点の現場付近の積雪は5、6メートル。この日も、カムイサンケナイ川に降りる地点が雪渓に覆われて分からず、断念して下山するパーティーもあったほどだった。
トムラウシ山では昨年7月、ツアー客ら9人が亡くなる遭難事故があっただけに、同山岳会の小西則幸事務局長は「今はまだトムラウシは冬山状態。きょうの道案内も最小限で、地形図が読めてコンパスが使える人以外は無理をしないで」と注意を呼び掛けている。
新得署は、遭難などを想定した現地本部の設置訓練を同時に実施。短縮登山口に警察無線の簡易アンテナを設置、作業に登った署員、同署と、無線と衛星携帯電話の感度テストを行った。



