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米沢氏が歴史的接戦で初陣 2010帯広市長選

2010年04月19日 14時25分

当選証書を受ける米沢氏(19日午前10時5分ごろ、金野和彦撮影)

 任期満了に伴う帯広市長選は18日に投票が行われ、即日開票の結果、元会社役員の米沢則寿氏(54)=無所属・新、民主・大地推薦、社民支持=が3万7516票を獲得し、初当選を飾った。前市議会議長の上野敏郎氏(63)=同・同、自民・公明推薦=は3万7378票で、わずかに及ばなかった。両氏の票差は138票で、田本憲吾氏が熊谷克治氏を退けた1974年市長選(200票差)をしのぐ歴史的な接戦となった。投票率は前回(2006年)を3.82ポイント上回る57.55%。市長選と同時執行の市議補欠選(欠員1)は、会社役員の神谷博之氏(55)=同・同、自民推薦=が当選した。

 元帯広保健所職員の猪股寛氏(64)=同・同=は出馬表明が4月上旬と出遅れ、1781票に終わった。

 米沢氏は帯広柏葉高同窓生や経済人有志らが中心となり擁立、「市民党」の立場を強調して保守層にも浸透した。民主・連合を基盤に新党大地も推薦し、市議補選と連動して一部保守系市議も支援。道11区(十勝)で石川知裕氏が初勝利した昨年8月衆院選を上回る態勢を構築した。

 中央経済界での実績を基に、「フードバレーとかち構想」など経済政策を強調した。50代の若さと市政の刷新をアピール。最終盤に連合など組織力もフル回転して逃げ切った。

 上野氏は自民支部の候補公募を経て出馬。市議6期23年、前職議長という実績を前面に「即戦力」を訴えた。公明も推薦を決定、夏の参院選、次期衆院選を意識し、政治とカネの問題で揺れる民主批判を展開した。故中川昭一元財務・金融相の秘書だった神谷氏と連動、旧中川後援会を軸とする保守票を取り込んだ。

 ただ政権交代を受けて自民の基盤だった産業界が総じて「模様眺め」で、市議補選を契機に一部保守系市議が離脱。共産系が独自候補の擁立を見送り、非自民系が総じて米沢氏に傾いたのも響いた。

米沢氏に当選証書「改めて実感、意欲」
 18日に行われた帯広市長選で初当選した米沢則寿氏(54)、帯広市議補選(欠員1)で初当選した神谷博之氏(55)に対する当選証書付与式が19日午前10時、市役所大会議室で行われた。

 市選管の佐藤有宏委員長が当選証書を手渡し、2人は「ありがとうございます」と笑顔で受け取った。佐藤委員長は「米沢さんは4年間、神谷さんは在任期間の約1年間、明るく豊かなまちづくりのため市政に寄与し、17万市民の期待に応えてほしい」とあいさつした。

 2人は握手を交わし、互いの当選を祝福。米沢氏は「改めて当選の実感と役責に見合う仕事への意欲がわいてきた。市民の幸せをどう実現するかに向けて、市政の課題、核となるフードバレー構想など政策の時系列的な優先順位を決めていきたい」と表情を引き締めた。138票差の勝利については「票差で責任の重さは変わらない。これまで訴えてきたことを実行に移すだけ」と話した。
(原山知寿子)

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