十勝毎日新聞社ニュース
帯広市長に米沢氏 歴史的接戦138票差
2010年04月19日 1時19分

歴史的な大接戦の末に初陣を飾り、万歳をして当選を喜ぶ米沢則寿氏(写真左から2人目。左は弥生夫人、右から長男の康介さん、長女の千寿さん、18日午後11時23分)
任期満了に伴う帯広市長選は18日に投票が行われ、即日開票の結果、元会社役員の米沢則寿氏(54)=無・新、民主・大地推薦=が3万7516票を獲得し、初陣を飾った。前市議会議長の上野敏郎氏(63)=同・同、自民・公明推薦=は3万7378票で、わずかに及ばなかった。両氏の票差は138票で、田本憲吾氏が熊谷克治氏を退けた1974年市長選(200票差)をしのぐ歴史的な接戦となった。投票率は前回(2006年)を3・82ポイント上回る57・55%。市長選と同時に行われた市議補欠選(欠員1)は、会社役員の神谷博之氏(55)=同・同、自民推薦=が当選した。
元帯広保健所職員の猪股寛氏(64)=同=は市長選の出馬表明が4月上旬と出遅れ、1781票に終わった。

中央経済界での実績を基に、食の産学官連携を強化し関連企業を集積する「フードバレーとかち構想」など産業政策を重点的に訴えた。3候補の中では唯一の50代という若さと、自民党を背景にした市政の刷新をアピール。最終盤に連合など組織力もフル回転して接戦をものにした。
上野氏は自民支部の公募を経て出馬。市議6期23年、前職議長という実績を前面に「即戦力」を訴えた。公明も推薦を打ち出し、夏の参院選、次期衆院選を意識し、政治と金の問題で揺れる民主批判を展開した。故中川昭一元財務・金融相の秘書だった神谷氏と連動、旧中川後援会を中心とする保守票を取り込んで互角の戦いに持ち込んだ。
ただ政権交代を受けて自民の基盤だった産業界が総じて様子見を決め込み、市議補選を引き金に一部保守系市議が離脱。共産系が独自候補擁立を見送り、非自民系が総じて米沢氏に傾いたのも響いた。
■市議補選は神谷氏が制す

花束を掲げて当選を喜ぶ神谷博之さん(18日午後10時35分)
共産党十勝地区委員会くらし・福祉対策委員長の杉野智美氏(52)=共産・新=は8172票、帯広地区労働組合総連合事務局次長の高田雪子氏(60)=無・新=は6547票だった。
神谷氏は故中川昭一氏の元秘書で、同時に行われた市長選の上野敏郎氏と連動。出馬表明が3月下旬と出遅れたが、旧中川後援会を中心とする保守層を急ピッチで囲い込み浮上した。
三井氏も、市長選に当選した米沢則寿氏と一体になって運動を展開。一部保守系市議や新党大地、民主・連合系が強力に後押ししたが及ばなかった。
市長選では独自候補擁立を見送った共産系が杉野氏を擁立。同党系の労組を母体とする高田氏と合わせて1万5000票弱を獲得、票の流れが分散し、保守内をある程度固めた神谷氏に有利に働いた。
◇選挙号外
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◇関連リンク
・帯広市長選特集
◇関連動画
・帯広市長選で初当選の米沢氏(動画)
・敗戦の弁を語る上野氏(動画)



