十勝毎日新聞社ニュース
【断面】 両にらみの産業界
2010年04月10日 14時43分
「新人同士の選挙だから、勝った方が現職になる。下手な動きはできない」
市長選への対応に、市の発注工事も手掛ける中堅建設会社の社長は、様子見を決め込んだ。前回は現職候補を支持したが、今回は国政での政権交代をはじめ環境が違う。「業界全体が疲弊している中で、同じように様子見の業者は多いのでは」
かつて保守の“集票マシーン”といわれた建設業界の動きが鈍い。帯広建設業協会も企業ごとの対応に。米沢則寿、上野敏郎の両総決起大会には、同じ大手建設会社幹部の顔があった。
地元経済界の政治団体、日本商工連盟帯広地区も同様だ。昨年の衆院選までは自民支持の幹部の下で「政権与党を応援する」と対応を鮮明にしていたが今回は「中立」に。帯広商工会議所役員は「どちらの支持者にも(帯商の)議員がいる。選挙後に経済界が2つに割れ、しこりを残すことは避けないと」と難しい立場を強調した。政権交代の影響は農業界でも顕著だ。
自民政権下で減少した公共工事は、「コンクリートから人へ」を打ち出す新政権下で、さらに加速することが予想される。業界の両にらみの動きは各陣営の運動量にも反映し、ある幹部は「運動員が足りない」と漏らす。集会への動員を見ても「来た人がどれだけ票に結びつくのか」と“本心”を図りかねている。(敬称略、おわり)
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