十勝毎日新聞社ニュース
民有地の扱い課題に 帯広市の旧幸福駅観光拠点化
2010年03月12日 14時10分
「駅舎」利活用に制限も
帯広市が進める旧幸福駅の観光拠点化で、市有地と民有地が混在している同駅周辺の敷地の扱いが、事業化に向けてのポイントになっている。市が将来的に再整備事業に着手する場合、民有地に建てられている「駅舎」の利活用に制限が生じる恐れがあるため。市サイドは来年度以降、課題を整理して、対策を模索することにしている。

観光拠点化の検討が進む旧幸福駅
地元は管理負担増に難色
旧幸福駅の観光拠点化は、市の産業施策を盛り込んだ指針「産業振興ビジョン」(2009年度から10年程度)に明記。全国的に知名度の高い同駅周辺のスポット化を進める。工程表によると、13年度までの「整備促進(ハード、ソフト面)」を掲げている。民間が事業主体を担い、市が支援する手法が想定されている。
旧駅を中心としたエリアに飲食、物販などを整備する計画。市から委託を受けて、高野ランドスケーププランニング(音更町)が駅利活用の可能性調査を進め、2月中旬には地元住民も含めた意見交換会を開いた。
開発に向けてハードルになっているのが、駅周辺の土地の権利関係。市によると駅周辺の市有地は約7300平方メートルで、肝心の駅舎は民有地側に建てられている。駅舎は地元町内会が管理している。

駅舎の扱いをめぐっては地元側でも意見が分かれ、移転を提案する声も。これには駅周辺の土産販売業者から「駅舎が無ければ幸福駅のイメージが崩れてしまう」と商売への影響を懸念する。
市商工観光部は「工程表にはとらわれず、住民の声を聞いて対応を考えたい。強引に進めることはない」と話している。
市の観光拠点事業をめぐっては、帯広競馬場の複合施設化も、土地の権利関係をめぐって問題点が指摘されている。(中津川甫)



