十勝毎日新聞社ニュース
共産 不戦の可能性も 米沢氏の政策で判断 2010帯広市長選
帯広市長選(4月11日告示、同18日投開票)に向けて、「第3軸」となる共産党陣営の候補擁立の可否が一焦点となってきた。同党十勝地区委員会が加盟する市民団体は候補を1人に絞り最終調整に入ったが、「自民直結の市政からの転換」を理由に、市民党を掲げる米沢則寿氏(53)=民主党推薦、会社役員=の政策次第では独自候補の擁立を見送る“不戦”の可能性も出ている。共産系候補は過去の市長選で5000〜6000票台を獲得、同党支持票の行方は大きなポイントとなりそう。上野敏郎氏(62)=自民党推薦、前市議会議長=の陣営は「米沢さんは共産になじまない」とけん制している。
「なじまない」上野氏陣営けん制
共産が加わる「あかるい革新市政をつくる会」(志子田英明代表委員)は1月末に市長選の基本政策を発表。今月中旬にも市長選の対応を表明する動き。独自候補擁立を基本としながらも「幅広い選択肢が考えられる」とし、米沢氏を何らかの形で支援する含みも残した。
最近の首長選で共産は、不戦を選択するケースが目立っている。2008年の北見市長選では独自候補擁立を見送り、昨年の音更町長選でも前副町長の寺山憲二氏(現町長)の支持に回った。
帯広市長選に関して同党十勝地区委の佐藤糸江委員長は、「貧困と格差を広げた国政路線を持ち込んだ砂川市政を継続する人物」として上野氏と協調しない立場。一方、米沢氏に対しては政策が明らかにされていないことから判断を留保している。米沢氏の政策を見て、主戦か不戦かを判断するとみられる。
過去の帯広市長選で共産系候補は、1998年(野坂勲氏)が5237票、2002年(畑中庸助氏、同党公認)は6035票、06年(杉野智美氏)は6503票を獲得。一定の集票能力を維持しており、その動向によっては、当選ラインが微妙に変化するとみられている。
米沢氏の連合後援会の松原信一幹事長は「無所属・市民党としての立場はぶれないが、政策に共感してもらい協力していただける形になればありがたい」と期待する。
上野氏の連合後援会の益子裕之幹事長は「共産は(結局は)候補を擁立するとみている。誰が出ても出なくても、短期決戦の中で戦略的な変更はない」と強調。同陣営は「共産は独自色が強いので、経歴からみても米沢さんと主張がなじむのか」と指摘している。(帯広市長選取材班)



