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“苦労人”桧野選手へ 現地、管内外から大声援

2010年02月25日 16時05分

 24、25日のボブスレーの女子2人乗りで、トリノに続いて2度目の出場となる帯広市出身のパイロット・桧野真奈美選手(30)=北斗病院=が世界屈指の難コースに挑んで16位の成績を残した。十分な強化費が確保できない中、苦労を重ねながら競技生活を続け、最高峰の舞台で懸命の滑りをみせた姿に、現地で応援した家族や十勝でテレビ観戦した関係者らは大きな拍手を送った。

母校の帯南商生が書いた寄せ書きの日の丸を持ち声援を送る桧野真奈美選手の家族。左から、妹の由香里さん、母・陽子さん、父・正規さん(金野和彦撮影)

「完走に満足」
“危険コース” 緊張の家族

 スタンドから息をのんで見守った家族は「完走できてよかった。満足です」(父・正規さん)と、安どの表情で健闘をたたえた。

 会場に駆けつけたのは正規さん(59)、母・陽子さん(58)と妹の由香里さん(28)。正規さんは日本女子初出場のトリノ後、常に危険と隣り合わせの競技だけに、「やめてほしい」と願ったこともあったが、娘の熱意に動かされた。

 日本ではマイナー競技のため十分な強化費は期待できない。娘が自らスポンサーを探し回り、地道にTシャツを売るなど、活動資金の調達に奔走してきた苦労も見てきた。窮地を見かねて地元帯広、札幌の関係者などが資金面で支援に乗りだし、「たくさんの方に支えられた」と、ただただ頭が下がる思いだった。

 陽子さんは死亡事故も発生した難コースでのレースを見るのが怖かった。だがスタート地点にいた自分たちを見つけて娘が手を振るのを見て、少し落ち着けた。「内心はヒヤヒヤしていたが完走してほっとしている。あらためてすごいスポーツに挑戦していたんだなと思った」と陽子さん。由香里さんも「危険なコースと聞いていたので祈っていた。転ばなくてよかった」と姉の挑戦に感動していた。
 (ウィスラー=古川雄介、金野和彦)

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