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十勝毎日新聞社ニュース

ガイドの判断ミス指摘 トムラウシ遭難

2010年02月25日 14時04分

調査委最終報告 会社も安全配慮欠く
 【東京】大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)で昨年7月、登山ツアー客ら8人が死亡した遭難事故で、日本山岳ガイド協会の特別委員会(節田重節座長)は24日に最終報告書を公表した。危機意識や意思疎通が不十分だった3人のガイドの判断ミスによる“気象遭難”で、ツアー会社も安全面の配慮が欠けていたと指摘。再発防止策として、実践的な講習によるガイドのスキルアップなどを提言した。

 同事故ではツアー客15人とガイド3人のパーティーが遭難、強風と雨の中でガイド1人を含む8人が低体温症で死亡した。

 報告書では、事故前日から天候が悪化したにもかかわらず、ガイド間の連携が不十分なままヒサゴ沼避難小屋から出発した判断を疑問視。ロックガーデンを越えた先でパーティー全体を長時間にわたり停滞させ低体温症を引き起こしたことなど、危機的状況での対応力に問題があったとした。

 ツアー会社については、危険回避の具体的な判断基準やツアーの予備日がなく、ガイドの意見が企画に反映されないなど、安全面での問題点を指摘した。

 提言ではガイドのスキルアップのほか、ツアー会社が登山の安全性に配慮した業務マニュアルを作成し、徹底させることを求めた。参加者にもツアーに依存せず、基本は自己責任にあると訴えた。

 同日都内で会見した節田座長は「出発する判断が一番のポイントだった。途中でも柔軟な対応ができたはずで、ここまで大量に犠牲者を出すことはなかった。ツアー日程に余裕を持たせるなど安全面に配慮しないと事故は減らず、業界として取り組んでほしい」と語った。

 最終報告書は3月1日から、同協会のホームページで公開する予定。(池谷智仁)

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