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十勝毎日新聞社ニュース

長島 銀メダル 「小さな末っ子」 大きく成長

2010年02月17日 14時07分

 【バンクーバー=古川雄介、金野和彦】父・勝二さん(62)がスタンドから投げ入れた花束を手に、孝行息子がガッツポーズと笑顔を見せた。16日にリッチモンド五輪オーバルで行われた男子500メートルで池田町出身の長島圭一郎選手(27)=日本電産サンキョー=が2回目に大逆転して銀メダルを獲得。会場に駆けつけて声援を送った家族らは信じられない表情で歓喜の涙を流した。

男子500メートルで銀メダル獲得が決まり号泣する長島選手の家族(左から姉の美和子さん、麻美子さん、中央奥が父の勝二さん)=リッチモンド五輪オーバル

「言葉見つからない」父 家族ら歓喜の涙涙…
 「たくさんの方に支えられ、親としてこんなにうれしいことはない。今は言葉が見つからない、帰ってからねぎらいの言葉をかけたい」。勝二さんは胸いっぱいの様子。メダル候補として日本中からの期待を背負う息子を心配するあまり、自身も体重が減っていた。

 3人姉弟で男は1人。大学進学の時に実家の農業は「しなくてもいいか」と父に聞いた。勝二さんは「やりたいことをやればいい」と答えた。以来、息子は好きなことに打ち込むことを許してくれたことへの感謝の思いを忘れず、「台風や地震が来るたびに畑を心配して家に電話をかけてくれた。優しい子なので初めは世界で戦えるのかと思った」と勝二さん。開会式の前日にも家族に電話をかけてきた。『海外は危険なこともあるから気をつけておいでよ』と、両親を気遣った。

 3歳から利別小のリンクでスケートをはじめた。体は小さくて甘えん坊。中学までは全国大会も出場するのがやっとで、大会帰りにディズニーランドに寄れるのを楽しみにしていた。大学後半からメキメキと力を伸ばし、世界へはばたいた。だが母・正子さん(59)は「末っ子だし、いつまでも小さく見えて…」。メダルが懸かった500メートルの前日も眠れなかった。美和子さん(35)、麻美子さん(31)の2人の姉も、自分たちの後を追うようにスケートをはじめた弟の快挙に感極まった。「いつものように『いい仕事したね』と言ってあげたい」(美和子さん)。

 日本短距離のエースとしてメダルの奪還という重荷を与えられ、その重さと戦ってきた息子。光り輝くゴールドのワンピースに身を包み、使命を果たした背中は家族にも大きく、たくましく見えた。

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