十勝毎日新聞社ニュース
石川議員離党へ 「迷惑かけられない」 将来の復党視野に
小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐる事件で、政治資金規正法違反の罪で起訴された同党衆院議員、石川知裕被告の進退に関して10日、離党する観測が強まった。石川議員は同日中にも小沢幹事長らと会い最終判断するもよう。同党十勝でも「離党は不可避」とみており、本人の正式な意思表明を待ち、新代表の選出など対応を協議する構え。石川議員の将来的な復党をにらみ、党道連との調整も視野に入れている。

進退について「自分で判断したい」と語った石川知裕議員(9日午後6時40分ごろ、金野和彦撮影)
十勝の民主党関係者は10日、辞職は否定しながらも、「石川議員は『党に迷惑はかけられない』という気持ちでおり、重要な判断に傾き始めている」と語った。
石川議員と連携する鈴木宗男衆院議員も同日、昨日から今朝にかけて2回、本人と話したことを明らかにし、「辞職はない。(離党に関しては)最終的に本人が判断すること。たんたんと(判断を)待つのが仲間としての思いやり。自身で説明責任を果たせる場をつくってやるべきだ」と述べ、離党の観測については否定しなかった。
石川議員の進退に関しては9日、鳩山由紀夫首相が「まだ決まっていない。小沢幹事長が石川議員に会って何らかの判断がされると思う」と言及。仙石由人国家戦略相も同日、「離党というのもあるのではないか。そういう判断をした方がよい」と発言、与党内で離党論が広がった。
同党十勝・帯広、石川議員の連合後援会は9日の会合で、「離党や辞職は必要ない」との方針を確認。同党十勝の池本柳次代表代行は、党本部が石川議員に強制的な離党などを迫った場合は、地元の幹部党員を含む「集団離党」を示唆した。半面、石川議員が自発的に離党した場合は、強硬手段を取らない認識も示した。
同党十勝・帯広の鈴木仁志幹事長は10日、「詳しい情報は入っていないが離党は避けられないだろう」と説明。今後の対応について「現時点で池本氏が代表になることも考えられるが、一番よいのは空席にして石川議員が戻ってくるのを待つこと。仮に次期衆院選に石川議員が無所属で出馬しても、公認ではなく推薦という形で支援できる」との見解を示した。
石川議員の連合後援会は本人が離党しても支援を続ける方向。
一方、石川議員が離党した場合、党本部からの助成金(1000万円)がなくなり、事務所経費の確保などに影響が生じる。石川議員の離党が決まった場合は党支部大会を開く構えで、代表ポストは空席にしておくことも想定している。
進退「自分で判断」 裏献金の受領否定
石川知裕衆院議員は9日午後6時40分、帯広市内のベルクラシック帯広で記者会見を開き、自身の進退に関して「私に一任された。今後は自分で判断したい」と語った。起訴内容については「政治資金の出所を不明にするなどの目的で意図的に虚偽の収支報告をしたことはない」とし、ゼネコンからの資金受領も否定した。
石川議員が起訴後、公の場で説明したのは初めて。同日午後5時から同所で開かれた同党十勝・帯広の合同常任幹事会、石川議員の連合後援会の拡大役員会に出席した。非公開の両会合では「離党も辞職も必要ない」との方針を確認、石川議員は進退について明言しなかった。
会見では用意していた文章を読み上げ、「十勝の皆さまに多大なご心配をおかけしたことを心からおわび申し上げます」と陳謝。「私が水谷建設などから不正な金銭を受領したことは一切ないし、そのような事実を隠すために収支報告書の虚偽記載をしたこともない。今後の公判で明らかにされる」と語った。
進退に関しては、「離党や議員辞職をせず地域の代表として一日も早く国会に戻って活動するように−と強い励ましを受けた。今日のところはまず皆さんの声を重く受け止め、与えられた職責を果たしたい」と語った。
小沢氏に会った場合は「現時点では離党も辞職もせずという地元の総意を伝えると思う」と述べた。
事件の詳細に関しては「公判にかかわることでコメントを控えたい」を繰り返した。衆院政治倫理審査会などでの説明も、「党の国対(国会対策委員会)から連絡があった時点で判断したい」と述べるにとどめた。約10分間の会見中、石川議員は険しい表情を崩さなかった。
石川議員は会見後、とかち帯広空港発の最終便で東京に戻った。(岩城由彦)
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石川議員保釈後初の地元入り その1
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