十勝毎日新聞社ニュース
「まさか」支持者絶句 石川議員逮捕
十勝政界に激震 民主対応協議へ 自公は「説明を」
石川知裕衆院議員逮捕から一夜明けた16日、地元の民主党、石川議員の後援会は対応に追われた。関係者は一様に苦渋やショックの表情を浮かべ、「石川さんを信じる」と絞り出すように語った。一方、野党からは「真相をしっかり説明するべきだ」と指摘する声が上がった。

石川議員の逮捕から一夜明け、帯広市西5南23の後援会事務所前で報道陣の質問に答える連合後援会の藤浦義弘会長(16日午前10時35分)
後援会「悔しい」
帯広市西5南23の後援会事務所には早朝から多くの報道陣が押し寄せ、道行くドライバーが窓越しに事務所の様子をのぞき込んだ。連合後援会の藤浦義弘会長は「石川を信じて行動してきたので単純な記載ミスだと信じている。(逮捕は)悔しい、ショックだった」と強調。後援会の役員会を開き、引き続き石川議員を支援することを確認した。
民主党帯広の三津丈夫代表は「きょうの党大会が終わった時点で民主党の弁護士から何らかのメッセージが発せられると思う。そうした動きを待って地元や党としてどう対応するか考えたい。なぜ逮捕なのか、説明責任はこちらではなく地検にある」と語った。
民主党十勝は今後の対応について、19日に常任幹事会を開き協議する構え。三津氏は「予算審議の大事なこの時期に党がしっかり窓口になり、要望の実現のために責任を持って努力する」と述べた。
一方、野党サイドからは石川議員や民主党に対し厳しい指摘が上がった。
政治不信払拭を
自民党北海道第11選挙区支部の大谷亨幹事長は「驚いている。十勝を代表する代議士で、個人的にも若い好青年と思っていただけに残念だ。民主党は野党時代に自民党の政治とカネの問題を追及してきた。それがこういうことになり、混乱をきたしている。真相を話してもらい、政治に対する不信を払拭(ふっしょく)してほしい。小沢さんも口をつぐんでいるようだが、声を出すべきだ」と述べた。
公明党十勝総支部の大石清一総支部長は「われわれの感覚とはケタ違いの金額が動いた問題。国民の疑問、不信感に対し明確に説明すべき。中川(昭一)さんの死去に続く石川さんの逮捕で、十勝のいろんな分野に影響が出るのではないか」と懸念した。
共産党十勝地区委員会の稲葉典昭副委員長は「真相をきちっと国民に説明するのが国会議員としての説明責任。われわれとしては引き続き真相をしっかり伝えるよう訴え続ける」とした。
「かわいそう、応援する」 地元・足寄
【足寄】石川議員の実家がある足寄では、国政の場での活躍を期待していた地元出身議員の逮捕劇に大きな衝撃が走った。支援者の間では驚きとショックの声に交じり、再起を信じる切実な声も聞かれた。
足寄後援会の高橋健一会長は15日夜のテレビの速報で逮捕を知り、「まさか逮捕とは…」と声を失った。石川議員が政治資金収支報告書への記載ミスを認めているものの、「秘書時代の話であり、主体的にかかわっていないと信じている」。安久津勝彦足寄町長も「『やましいお金はない』と話していたのを信じて、真相解明を待ちたい」と胸の内を明かした。
小沢幹事長の政治とカネをめぐる疑惑が事件の本丸との見方から、地元では石川議員への同情論も。幼少期から知る主婦(70)は「志が高く有能な芽が摘まれるのが腹立たしい。本来は小沢幹事長がしっかり説明責任を果たすべきなのに」といい、自営業の男性(38)は「政治のどろどろした部分に巻き込まれ、かわいそう。地域の若者の期待を背負った人なので、何があっても応援していく」と再起を願った。
ただ、足寄出身の国会議員の逮捕劇は、2002年の鈴木宗男議員(受託収賄容疑)に続き2度目。地元では「またか」との落胆に包まれた半面、「まるで仕事ができる人ばかり狙われているよう」との声もあった。
東京の事務所ひっそりと
【東京】16日午前、石川議員の事務所が入る永田町の衆院第一議員会館は、一般者の来訪が基本的に認められていない土曜日ということもあり、静かな雰囲気だった。
議員秘書ら関係者の入館する姿が時折見られたが、石川氏の事務所に人の気配は感じられなかった。




