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「自然と共生」観光に 「十勝川ワシフェスタ」フォーラム

2009年12月20日 13時43分

大勢の来場者を前に、十勝川のワシと自然の価値について語る安西さん(右)と小野さん(塩原真撮影)

 【音更】「十勝川ワシフェスタ」のフォーラムが、19日午後1時から音更町十勝川温泉の第一ホテルで開かれた。日本野鳥の会主席研究員の安西英明さんと北大大学院教授の小野有五さんが、十勝川流域に生息する天然記念物のオオワシとオジロワシの魅力について語った。2人は、「地域の自然を守りながら、観光や地域の活性化に結びつけることが重要」と訴えた。
 
 日本野鳥の会十勝支部(室瀬秋宏支部長)と十勝川温泉観光協会(林文昭会長)主催。124人が参加。主催者を代表し、林会長が「今回を機に、世界中から多くの観光客を受け入れたい」とあいさつした。

 安西さんは、野鳥観察の第一人者として豊富な見識に基づく話題で会場を楽しませた。「オジロワシはヨーロッパで一度絶滅し、オオワシはアジア・極東でしか見られない。(絶滅する)危なさからいえば世界トップクラス」と貴重さを強調。「大型動物が生き残れる自然環境こそ大切」などと語り、生物の多様性の重要さを伝えた。

 また、大型の鳥は希少性や一夫一妻で家族を構成するなど、人間に親しみやすいことから、「人を変え、社会を変える」とし、兵庫県でのコウノトリ保護活動を例に挙げ、「農業のあり方から変え、共生を目指した取り組みで地域は観光客で潤うようになった。十勝川も野生生物で活性化を」と結んだ。

 この後のフリートークで、小野さんは「十勝川流域は短期間で森林や湿地が農地となり、自然が壊された。それでもこれだけの自然が残るのだから、保護によっては回復の可能性は高い」とし、「世界にたった一つの十勝川として、地元の人が地域の自然を守りながら、観光に活用することが大切」と語った。(酒井花)

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