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「分散装置」の特許取得 ヒューエンス

2009年11月04日 14時11分

プラントの前処理に活用
08年の「かく拌装置」以来2件目

 排水処理プラントの開発・施工を手掛ける「ヒューエンス」(帯広市、設樂守良社長)は、粉体や固体などの低密度粒子を液体中に均一に分散させることができる「分散装置」の特許を取得した。同社の特許は2008年に「かく拌装置及び融雪装置」で取得して以来、2件目。

分散装置に関する特許を取得したヒューエンスの設樂社長

 同装置は、液体を入れる容器、回転して容器の中の液体をかく拌するプロペラ状の羽根、容器の中心と側壁の中間付近に配置された「カラム」と呼ばれる円柱状の棒で構成。低コスト、省エネルギーで液体中の均一分散という目的を達することができるほか、構造が簡単で故障しにくいという特徴がある。

 同社によると、排水処理の過程で出てくる「スカム」(層の上に浮く固体)は液体と混ざりにくく、通常の処理では液面に浮いてしまうが、カラムを設置することで「乱流」を発生させ、短時間で均一に混合できるようにした。

 同社技術顧問で、本特許の発明者でもある井口学北大大学院教授の提案が応用研究のきっかけ。03年から着手した。カラムの位置や長さの変更を繰り返し、カメラで容器内の水流を計測する作業を繰り返して理論化した。

 同社は今回の特許技術をまだ自社プラントに導入していないが、今後、プラントの前処理技術のほか、凝集剤の反応を高めるのに活用する。将来的には、バイオガスプラントのメタン発酵を効率化させる技術として応用する考え。

 設樂社長は「前回取得した液体とガスを混ぜる特許に加え、今回は液体と固体を混合する特許を取得できた。液体・気体・固体に関する技術を確立することで、会社の強みをさらに伸ばすことができる」と話している。
(犬飼裕一)

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